僕の人生を変えたボードゲーム達 後編
前回は僕のボードゲームの足跡を追いかけるような内容を記事にさせていただきました。今回はその続きです。まだお読み出ない方は前編を読んでいただけると、よりお楽しみいただけるかと思います。
さて、今回は後編です。前回でボードゲームの探求を本格的に始めるところあたりで終わりましたが、今回はゲームが流れを変えるというよりも出会った人が変えていく流れが大きいかもです。
プエルトリコ
ざっくり解説
プエルトリコを開拓するゲームで、農産物を生産して売却しお金を稼いだり、稼いだお金で建物を買っていく拡大再生産ゲームです。農産物は出荷して勝利点にすることもでき、農産物の扱いがゲームを分けます。
このゲームはフェイズ選択方式を採用しており、選んだフェイズは選択者には少しボーナスがつきますが、全員がその恩恵に預かれるようになっています。
物理的な運要素は控えめでフェイズの選択の仕方が、滅茶苦茶大事な超ゲーマーズゲームです。
このゲームの僕への影響
「カタン」を知った僕はカタン級のゲームを求めて行きついたのが「プエルトリコ」というわけです。まだゲーム5つ目ぐらいの段階でプエルトリコに手を出すとは、なかなか攻めたことをしていますね(笑)。
当時はまだ日本語版などが存在しなかったので、建物に頑張って販売店が付けてくれる和訳シールを貼りました。当時はこれが当たり前でした。
余談ですが、この攻め方で10タイトル目ぐらいに「アグリコラ」を遊ぼうとして、300枚の和訳シール貼りの地獄を味わうことになります(笑)。
なお、このプエルトリコを求める際に初めてボードゲーム専門店で通販することになりました。それが今では知らない人はいないあの「すごろくや」さんです。
ボードゲーム専門店の品ぞろえを見て圧倒されましたね。確実に新しい世界が拓けた感じでした(笑)。一緒に「アクワイア」、「サンファン」あたりを注文しましたね。
国産カードゲームの傑作「アールエコ」
僕はそれまでボードゲームを扱っている実店舗に足を運んだことがありませんでした。家族が姫路に出かけるということで、イエローサブマリン姫路に連れて行ってもらいました。
期待したものの当時のイエサブ姫路はボードゲームの在庫はそれほどありませんでした。カタン系がいくつかと他が少しという感じでした。
その中でレビューサイトの「ジョーコ・デル・モンド」さんで高評価されていた「アールエコ」を見つけて購入しました。
ざっくり解説
ゴミのリサイクル業をテーマにしたカードゲームです。ゴミ出しと回収をするゲームで出したカードから回収できる列が明らかなので、上手に手札をそろえていく必要があります。
手札上限が厳しくて枚数超過すると失点になります。しかし、その反面で手札管理が楽になるのが面白いバランスのゲームです。
このゲームの僕への影響
一番の影響は日本のカードゲームでも面白いものがあるということを知れました。この「アールエコ」はAMIGOやZ-MANなどのおなじみのゲーム会社からも後に再販されることになります。何度も再販されるだけの実力があるゲームなのです。
このカードゲームを知ることで同人ゲームや日本人デザイナーのゲームに対する、偏見や固定観念の類を払拭することができたと思います。
あと余談ですが、このゲームを絶賛する記事を書いたことを、作者のカワサキさんにサークルで買い物する時にコメントしてもらえたのも良い思い出です。
交易王
ざっくり解説
クニツィアの交易をテーマにしたゲーム。お金を稼ぐゲーム。自分のことばかりを考えていては絶対に勝てないゲーム。流行を良く読むことが肝心です。
どんな影響を受けたのか
このゲームにはボードゲーム人生における変革を2つ与えてくれました。1つは現在トリックプレイ経営者のSeekerさんと出会いです。彼としばらくゲームを定期的に遊ぶ習慣ができたこと。
彼にはいろんなゲームを遊ばせてもらいました。このゲーム会で今まで自分で買うしかゲームに触れる術がなかったので、かなりお世話になりました。
けがわさんとの出会い
もう1つは交易王を遊んだレポートにけがわさんがコメントをくれたことで、けがわさんとの交流がスタートしたことです。彼のすすめでクニツィアというデザイナーのゲームを遊ぶことが増えたのもこの時期です(笑)。
そういう意味でもゲームとの出会いは決定的でしたね。自分がどの方向に進むゲーマーなのかはっきりした感じです。知り合った方を通じて、「メンバーズオンリー」、「ラー」、「のみのサーカス」などクニツィアの作品の素晴らしいものを発掘していきます。
この2点から前後編でご紹介したゲームの中でもNo,1なだけでなく、飛びぬけてボードゲーム人生に影響を与えたゲームだと思っています。今でもよく遊びます。間違いなく傑作です。
ビッグシティ
ざっくり解説
都市建設をテーマにしたゲーム。皆でボードを共有し建設物を各々が建てていくゲームです。うまく計算して得点の高い特殊施設を建設し、点数で勝つことが目的のゲームです。
どんな影響をあたえたのか
正直、好みにどストライクでした。デジタルゲームの「シムシティ」が大好きだったのでコンポーネント見た時から、期待が高まったほどです(笑)。
これが処女作だというのでデザイナーのデロンジュの作品をいろいろ買い求めていくことになります。デロンジュの作品を追い求めていくきっかけになった作品でもあります。
これをSeekerさんにプレイさせてもらってすぐに取り寄せました(笑)。絶版ゲーム(当時は)だけど、そんなのお構いなしでした。ヤフオクは高かったので、個人輸入しましたね。
その後の僕のアナログゲーム道
mixiの日記にボードゲームの感想をアップロードするだけでなく、けがわさんとの縁でPlay:gameにもレビューを投稿していくようになります。その過程でゲーマーの方と知り合ったり、遊ぶ機会も増えていきます。
中でも大きな転機になったイベントは「ゲームマーケット浅草に参加」、「岡山の温泉合宿に参加」のこの2つでしょう。中でも温泉合宿で知り合った方とは、今でも交流がありますね。そして現在に至るというわけです。
終わりに
今回は僕のボードゲーム人生における転換点となるぐらいの大きな影響を与えたゲームに着目する記事を書きましたが、いかがだったでしょうか?
皆さんのボードゲーム人生にもきっと同じようなゲームはあると思います。こういう視点で記事を書いてみるとかしても面白いと思いますので、是非やってみてください。