9月19日キンケッドテイル会 2/2
こんばんは、大佐です。先日は旅行の疲労から記事を完結できず、分割することにしましたが、続きにかかりたいと思います。前回分はこちらです。
今回は後半戦です。しゅうさんが合流するところからお話が進みます。それではまいりましょう。
【目次】
ピーナッツ
暮しとボードゲームさんの再販希望の投票で1位を獲得したわりとホットなゲームです。本日のメインディッシュ2番目です。ここでしゅうさんが合流し、プレイ人数が5人に増えます。
【ざっくり解説】
ダイスを振ってトラックをぐるぐる回る今では絶滅危惧種なゲーム。ダイスの振り方は3通り用意されており、期待される出目が違うので上手く振り分けたいです。
より金額の大きな出目に止まりたいのですが、後から同じマスに来た人に追い出されたりとままならないゲームです。
プレイレポート
基本的にはより高い金額のマスを狙って進むダイスゲームです。ラウンド毎に勝者が決まるのですが、ウィナー・テイク・オール(勝者総取り)のシステムのため後半ラウンドは搾取される側と、搾取する側に明確に分かれます(笑)。
勝ちたければ2位狙いなんて賢明なことは止めて、死ぬ気で1位を狙うべきです。
出費を減らすお利口なプレイをしていて、第4ラウンドぐらいで勝てないことに焦りを感じ始めます。正直このままではゆっくり死んでいく「茹でガエル」だなと思いました。
少し無理目に勝者になることを目指しますが、誰かから追い出されたり、銀行に勝者が奪われたりと散々です。このゲーム、救われない時はとことん救いがないです。
まあ、モノポリーほど全員が脱落するまで続かないことだけが唯一の救いです。
しょうがないので死ぬ気で1位を狙います。いくらでも振り直して2200以下の目に眼中無しの捨て身のプレイをします。最後のなけなしのお金も払って入った出目も、功を奏さず敗北が確定します。結果は脱落の最下位です。
そこまではいいんですが、僕の死ぬ気に当てられてかしゅうさんも同じように死ぬ気で勝ちを取りに行きます(笑)。狂気は伝播するのかもしれません。恐ろしいゲームです。
感想
「霞んで消えるよりはむしろ燃え尽きたい」ニルヴァーナというバンドのカート・コバーンの遺言みたいなゲーム性です。負け組プレイヤーには必ずそうしたほうがいいラウンド来ます。
ちょっと負け組に救いがなさすぎますね。良くも悪くもボードゲーム界のレトロゲームって感じです。
ダブル・オア・ナッシング
これ遊ばせてもらったんですけど、やおきんさんの手持ちのものが「ボーナスカードが2枚欠品」という悲しい事実が判明したので、本記事では割愛することとします。
とはいえ、ゲームの流れからおおよその正しいゲームの展開を推測した感想ぐらいの内容で良ければ、Play:gameのレビューに投稿しております。よろしければどうぞ。
ミスカトニック大学~禁断の蔵書~
次に遊んだのはクニツィアの新作『ミスカトニック大学~禁断の蔵書~』です。これまたけがわさんのブログで知ったものですが、意外に知名度の低い作品かと思いますが、とても面白いので気になったら遊んでみてほしい作品です。
【ざっくり解説】
前回のレポートで解説しているのでこちらをどうぞ。
プレイレポート
簡単なめくり系ペナルティ(バースト)回避ゲームです。7枚ある防御カードを5ラウンドに上手くペース配分して使うことが大切なゲームです。このペース配分の大切さがこのゲーム最大の肝であり戦略性の要です。
あとこのゲームはバーストしないと思ってプレイしていると、あっさり死ぬことがあるので気を抜けません。特に黄色のページはかなり死ぬ確率が高いので油断しない方が良いです。
第3ラウンドの段階で防御カードのペース配分に明確な差が出始めていて、Spookyさんが一番余力があり、次に余力があるのは自分でした。最終ラウンドはきっと凄い争いになるぞと思いながら、最後の決戦の心の準備を整えます。
そして迎えた最終ラウンド。全員が残りの防御カードを使い果たす全力で戦うラウンドとなりました。そんな中激戦を制したのはSpookyさんでした。お見事。
結果は10点差で2位だったので、Spookyさんが脱落しないと勝ちはなかったですね。死ぬ気で争ったのは正解でした。
今回のハイライト
今回ある意味で一番持っている男と名高いしゅうさんのやらかしがこちらです。予感カードを使って3枚めくった結果を写真でお送りします(笑)。
感想
これ遊んだことないのなら絶対プレイしてほしいゲームの1つですね。クニツィアは最近当たりが多すぎ問題に直面していますね。『バビロニア』が話題になっていますが、本作と『多重塔』はクニツィア好きならマストプレイです。
油断しているといきなり死ぬので非常に緊張感があるゲーム展開を楽しめます。
魔法にかかったみたい
次にプレイしたのはアンドレアス・ペリカンの名作『魔法にかかったみたい』です。本作はボドゲーマのレビューが少ない作品なので、良かったら是非レビュー書いてやってください。これが埋もれてしまうのは勿体ないです。
【ざっくり解説】
12種類あるアクションを5つ選択し、人と被らない方が強いゲームです。被った時は強気か弱気の2択を選択します。強気は通ると強いが阻止のリスクがあり、弱気は弱いが確実に通ります。
12種類のアクションは資源獲得、得点変換、他力本願の3つに大きく分けると分類され、状況に応じて選んでいく必要があります。一番は他人と被らないアクションを選択できると有利なのでそこを目指したいゲームです。
プレイレポート
最初のラウンドでしゅうさんがたくさんのアクションを独壇場で通します。このゲームはこういうビギナーズラックが明確にあるゲームで、熟練者の感覚を持ったプレイヤーと初心者とアクションがかぶらないことが往々にしてあります。
そのまましゅうさんがアクション被りが少ないままトップになりました。凄い!ちなみに僕はアクション被り被りの上、1つ前のSpookyさん、2つ前のまっきゃんさんがスタートになることが多く辛かったです。
また僕の1つ次のしゅうさんは単独のアクション通しが多く、しゅうさんスタートの恩恵はほとんど受けられませんでした(笑)。このようにこのゲームは、めちゃめちゃ噛み合いゲーなところがあります。
逆に参加者の傾向による特有の展開を生みやすいゲームです。参加者が変わればゲーム性が変わるタイプのゲームですね。
結果は10点で最下位。場を見てアクションを選択したつもりが、深読みし過ぎてドツボにハマるタイプの負け方でした。もう少しシンプルにプレイすればよかったかもしれません。環境読み(メタゲーム)の敗者といった感もありました。
巡目の恩恵もなしの上メタゲームの敗者、必然の最下位と言えます。もっとシンプルに行くべきでしたね。
アウグストゥス
最後にもう1ゲームということになり、店長さんも手が空いていたので参加してもらい、6人で『アウグストゥス』をプレイすることになりました。何気に店長さんと対戦するのは初めてです。
【ざっくり解説】
『世界の七不思議』+ビンゴゲームな感じのゲームです。基本ルールはシンプルだが、特殊効果の説明で説明時間がかさむあたりも『世界の七不思議』感あります。
「説明時間≧プレイ時間」になりやすいタイプのゲームといえます。一回やればすぐわかるのですが、言葉で説明するのが大変です。
プレイレポート
最初に労働者が2人増えるカードを完成させます。これは強いなと思い選択しましたが、労働者が2人増えると同時進行しやすくなるので結構ありがたかったです。
人数ごとに取り合う、枚数完成ボーナスをあまりに早く利益確定しすぎたことは明確なミスでしたね。6人に対し5枚しかタイルがないので、取り合いは熾烈と読んでさっさと確保したのですが、もう少し欲張っても良かったと思います。
やおきんさんが7つ完成させてゲーム終了。しかし蓋を開けてみると店長さんが52点と他を圧倒していました。2~4位までは接戦の4位でしたが、まあ仕方ないかなと割り切れました。
最大のミスは直感思考で、完成ボーナス5枚を6人取り合うと単純化して考えすぎて、本質的なことを考えるのを放棄した結果生まれたミスともいえます。
ここを欲張れていれば結果論ですが、5個完成のボーナスぐらいは狙えましたね。2位にはなれたと思うので、痛いミスです。
感想
ほぼソロプレイのビンゴゲームです。赤い報酬は攻撃要素がありますが、あらかじめ攻撃に備えることができる上、勝利点は高くないので強いのか疑問です。
まあ、ふんわりプレイできる拡大再生産要素付きのビンゴゲームといった感じです。『ロール・スルー・ジ・エイジス』(RTTA)の現代版って感じです。同時進行で速やかにいけるあたりは、待ち時間の長居RTTAより優れていると思います。
終わりに
久しぶりにたっぷりゲームをしました。やってみて思うのはSpookyさん強しって感じです。巡目が悪くても『魔法にかかったみたい』では自分より上位でしたし、さすがの実力者だと思います。
しゅうさんは持っている人だなと思いました(笑)。何か面白いパプニングを起こしてくれます。『ピーナッツ』では最下位の僕の捨て身のプレイにあてられて、同じようなことをしてくれました。
『ミスカトニック大学』では同じの4枚場にめくるという、写真映えもするイベントを起こしてくれました。彼は実況動画の配信者を目指せば良さそうな気がします(笑)。
そして何よりこのようなゲーム会に招いていただいたことに感謝します。価値観の合う友人とのゲームプレイはオープン会に参加するのとは違う体験をもたらしてくれます。楽しい一日でした。
今日のまとめ
・『ピーナッツ』は人気のギャンブルゲームというのが良くわかりました。
・『ダブル・オア・ナッシング』は正しいルールで遊べば絶対面白いでしょう。
・『ミスカトニック大学』はクニツィアが好きならマストプレイです。
・『魔法にかかったみたい』は思ってるよりも集団心理ゲーでした。
・『アウグストゥス』では初めて店長さんと対戦しました。
以上です。読んで下さり、ありがとうございました。