僕の投資3年間のハイライト
いよいよ一年も大詰めですね。今回は株式投資についてお話したいと思います。
株式投資を始めて3年が経ちますが最初10万円程度から小さく初めて、月々コツコツと入金しながら運用金額を大きくしてきました。今ではそこそこの金額を運用しています。今日は3年間の運用の時のハイライトをお話します。
【目次】
- 最初はNISAがなんなのすら知らなかった。
- 2017年バブルに沸き立つ株式市場
- すごい銘柄は2倍になった。
- 悪夢の2018年、暴落につぐ暴落!調整の1年!
- ここからが真の地獄の始まり
- 暴落の大底で買った!
- うんともすんとも言わない2019年前半
- 稲妻が輝く2019年秋
- 2019年の大納会を終えて思うこと
- 投資を始めて変わったこと
- 投資はしたほうが良いのか
- 終わりに
最初はNISAがなんなのすら知らなかった。
僕が最初どれぐらい無知な状態で株式市場に参戦したかというと、有名銘柄(ソニーとかソフトバンク)を購入し、NISA(※1)はただ手数料無料で売買できる制度だと思ってアッという間にロクに銘柄を保有せずに枠を使い果たしてしまう始末。
株を買う時の気配値の見方なんかもさっぱりでどういうシステムで売買しているのかわからないので、常に成行(その時一番安い値段で買っている人から買う)で購入しているぐらい無知でした。
※1:小額投資非課税制度のこと 売買手数料・売買時や配当金に税金がかからない枠で株を買える制度
2017年バブルに沸き立つ株式市場
僕が株を本格的に始めた年は2017年でトランプラリーといわれる上昇相場の中でスタートしました。ビットコインバブルに沸いたちビットコインが240万ぐらいまで行ったのもこの年です。
とはいえ前半にはイタリアの選挙前に暴落、中盤にはトランプ大統領の北朝鮮と戦争を匂わせる「炎と怒りツイート」で暴落。決して楽観ばかりの相場ではなかったものの、とはいえ日経平均はかなりの上昇を続け、日経はアベノミクス最高価格を突破。株を買い持ちしていた人はトランプ大統領からのお年玉に歓喜したと思います。
実際僕もこの年のパフォーマンスは3割ぐらい保有株式が上昇して引けました。株ってすごく儲かるんだなあとか楽観の極みみたいな考えをしていました。
3割の上昇がどれだけ凄いかとわかりやすく説明させて頂きますと、複利で3割もつけば2年4か月でほぼ2倍になるぐらいの半端ない儲かり方です。こんなおいしい話はあり得ないわけです。
すごい銘柄は2倍になった。
まず、この年の大当たりはサプライズ好決算で25%以上株価が上がった銘柄が1つあります。この銘柄は会社の資産価値に対し株価が0.7倍ぐらいの銘柄だったのですが、それが1倍まで膨れ上がったのです。そして売りぬきました。
この時に勝利の方程式というかお金持ちになる道が拓けた気がしました。「資産価値1倍割れの銘柄を1倍になるまで持っおくのを繰り返すとお金はどんどん増やせる」なんて思った時期があります。
あとは有名投資家の手法にすごく良いなと思う方が居て、その人の購入銘柄をそこそこ安い時期にこっそり便乗購入したものがあります。
結果、その銘柄は株主優待を2倍にすると発表し、ストップ高(※1)に。あれよあれよというまに株価は2倍に到達し、利益確定しました。
※2:株価がその日の取引値幅の上限に達すること。株価の1日での過剰な値動きを制限するために制限があります。
悪夢の2018年、暴落につぐ暴落!調整の1年!
とはいえ、そんなおいしい話は続くわけもありません。2月に来たVIX(恐怖指数)ショックにて一気に含み益が吹き飛んで⁺30%から-10%まで低下!1日で1割ぐらいは保有株式が下がりました。
これが最初の本格的な暴落体験ですが、さすがに焦りは隠せません。しかし暴落は株式のバーゲンセールでもあります。ここで買えない人は株式市場で勝つことは難しいと思い追加で株式をどんどん買います。
その後株価は回復してゆき日経平均はピークといっていい24000円台まで上昇します。あの時の暴落での購入が染みて-10%から過去最高益まで息を吹き返します。
ここからが真の地獄の始まり
ですがそんな優しい話も長くは続きません。ここからが長い長い日経の下げ相場の始まりです。秋ごろから大きな下げが一度来てギリギリプラス圏を維持ぐらいまで戻されます。その後来る12月で悪魔はやってきました。
2018年の12月はとにかくすごかった。朝株式市場が開いたら1日に数万円単位値下がるところからスタート。それが2~3日は続いた記憶があります。あれよあれよと、マイナス転落。そこからさらに-10%ぐらいまですっ飛んでしまいます。
日経平均も一時18000円台まで暴落!暴落で買う戦略もいよいよ自信が尽きかけます。どんどん下がっていく中で買うことも諦め、個人投資家がよくやる損出しと称して底で一旦売却してチャンスを待つと言い聞かせながら売ってしまいました。
暴落の大底で買った!
しかし、その時に明日からNISAの2019年分で購入できるようになる12月26日。この日に全てを買い戻そうと決意。ここで行かなきゃ勝てないと奮起しました。
25日の大底に26日からの再上昇を読んでいくつか買い戻し。その後26日から株価は大きく回復し、なんとかプラスマイナス0の損益分岐点でその年を終えることができました。
うんともすんとも言わない2019年前半
しかし、そこからが何とも言えない2019年。一時はプラス圏に行くもいともたやすくマイナス圏をうろちょろすることが多い前半となります。
もうこの年はマイナスであることが当たり前でした。それでも僕は株主優待で貰えるものでギリギリ損益分岐点ぐらいだろうと自身を励ましながら、コツコツ投資を続けます。
夏場はもう最悪でした。夏枯れ相場の中では-10%~15%ぐらいに突入し過去最悪のパフォーマンスといって過言ではないでしょう。この時ばかりはいよいよフルインベスト(全額投資)する気もなく、たくさんの余力を遊ばせながら耐えていました。
稲妻が輝く2019年秋
ところが2019年の秋に流れは大幅に変わります。株式投資家の両津氏曰く「外国人が狂ったように買う」と言わせしめるほどの大暴騰。20000円台からワンツースリーで23000円台にジャンプアップ。
チャールズ・エリス氏は『敗者のゲーム』という投資書籍で「稲妻が輝く瞬間」という言葉を使っておりざっくり説明すると「稲妻が輝く瞬間に居合わせないだけで株式投資のパフォーマンスはひどいものになる」という考え方を提唱しております。
すごくわかりやすくいうと「過去72年間のうち、ベストの5日を逃すと、利益は半減してしまう。」という言葉を残しているぐらいです。その言葉の重みをかみしめた瞬間でもあります。
そこからはもう世界が変わりました。日経平均が下げても僕の保有銘柄はほとんどノーダメージで上がり続けていく一方でした。まったく世界もルールも変わってしまったようです。株式市場は常に不変のやり方では通用しないというのもわかります。
突然一晩でゲームのルールそのものが変化するぐらいの流れの変化というものがあるということを知りました。まったく恐ろしい世界です。
2019年の大納会を終えて思うこと
正直なところ具体的な金額は申し上げませんが3年間銘柄を保有していない時期はほぼ0です。数日ありますがパフォーマンスへの影響は0に等しいです。
悪夢の2018年ですら年間終了時には損益分岐点で終えられているので年単位でみると損をした年はありません。簡単にまとめるとこうです。
2017年 +30%強
2018年 ±0
2019年 ⁺15~18%
優秀なファンドマネージャーはリターンを最大化するより、リスクを最小化することだと僕は考えています。
リターンの最大化はリスクも最大化しやすいので、大勝か大敗かの極端な展開になりやすく、大敗は平常心を簡単に崩しやすくそこから敗北の連鎖に陥りやすいです。
なのでリスクを最小化することが大切なので損失を最小化する投資法を今後も続けていきたいと思います。
投資を始めて変わったこと
まずコンビニで現金を使うことがほぼなくなりました。優待銘柄がくれるQuoカードで決済することが大半で本当にタダで買い物しています。
このおかげで遠征時の飲食費は無料といってもいいかもしれません。たまにペイペイを使いますが、今考えるとQuoカードだけで決済したほうがお得なのでこれもやめると思います。
あと散財することが減りました。お金を増やすためにお金を使うことのすばらしさに気付いたので要らないところではとことん節約し投資しています。配当金はすべて再投資に充てています。
配当金を全て再投資すると複利効果を受けることができます。複利は72の法則という考え方があり、投資年数×金利=72で元本が2倍になる年数がざっくりと計算できる数式があります。12%なら6年。6%でも12年で2倍になるということです。
この複利効果を受けるために配当金は現状すべて再投資に回しています。
投資はしたほうが良いのか
良いと思っています。俗に投資はゼロサムゲームと言われ参加者同士でお金を取り合う世界だと思われていますが、長期投資になると配当金というお金が流入してくるのでプラスサムゲーム(参加すると期待値的にプラスになる)だと思っています。
ただ、簡単な世界ではないのでしっかり勉強してから参入することをお勧めします。
僕は京都府に住んでいるのですが四条河原町の駐車場に車を停めた時にその高すぎる駐車場代に唖然としたと同時に思ったことが1つあります。
そこは駐車料金が1時間600円という値段でしたが、この駐車場が2か所稼働するだけで僕の時給を軽く超えてしまうことに気付かされたのです。
ここから投資はお金を増やして自由を獲得するためには必要不可欠な行為だと思いました。これが僕の中で投資をするきっかけとなる事件といっても過言ではないでしょう。
終わりに
この記事で言いたいのは僕が優秀な投資家であるわけではないということです。ただツイていただけです。どれだけ優位性のある賭けでもやはりツかなければ勝てません。運はどんな才能にも勝ります。
個人的には2018年の暴落相場、今年の前半は地獄そのものでした。3年中1年は地獄だったので来年はまた地獄かもしれません。浮かれていると死んでしまうのが常の世界。生き残るためにまた来年も奮闘しようと思います。