11月28日キンケッドテイル会 後編
こんばんは、大佐です。今日は昨日の続きである、キンケッドテイル会の後編の話をしたいと思います。今回は『オール・ザ・ウェイ・ホーム』、『ザ・クルー』、『ゴールド』などを遊びました。それでは本編に参りましょう。
【目次】
前回までのあらすじ
天王寺キンケッドテイルで集まって遊びました。人数は4人です。『酔いどれ猫のブルース』、『ニャー』、『バビロニア』を遊んだ前編はこちらです。
オール・ザ・ウェイ・ホーム
『バビロニア』は少し本格的過ぎるゲームだったなと思いました。少し気軽なゲームを挟もうと思い、マイスターの『オール・ザ・ウェイ・ホーム』を遊びました。
マイスターは後に『コンプレット』を作ったことで有名な人です。『ピーナッツ』なんかもデザインされていますね。
【ざっくり解説】
5匹のブタのレースです。配られる5色のブタカードを使って、描かれている色のブタを次の他のブタの居ないマスまで移動させます。この時に移動したブタがトップを取るとチップ(点数)が貰えます。
これを配られたカード7枚を使い切るまでそれを繰り返します。最後のカードで移動したブタがトップになれなければ、今回の手札で稼いだチップは没収です。なので上手に考えてカードを使っていく必要があります。
ブタは団子状態だとどのブタでもトップを狙えます。反面、トップグループから離されるとそのブタはもう挽回が難しくなります。トップを取ってチップが欲しいのと、団子状態を維持するのに仕方なくカードを切る。この2択で悩むゲームといえます。
プレイレポート
とにかく色とりどりのブタのフィギュア、可愛らしいイラストのカード。子供向けゲームの顔をしていますが、技術的にプレイするなら手札や相手の思惑を読むことなどを要求されます。手軽で楽しい王道ファミリーゲームといった感じのゲームです。
ゲームの途中の流れは大分忘却してしまいましたが、1ラウンド目はおそらく全没収、2ラウンド目でなんとか4点確保できたものの、最終ラウンドは没収されました。なかなか皆の思惑を読むのは難しいです。しゅうさんがブタマスターでした。
トップグループから離されたブタは特に悲惨ですが、ゲーム中に半周も引き離された可哀そうな赤のブタをご覧ください。
感想
トップを取らないと意味がないというゲーム性は同作者の『ピーナッツ』もそうですが、本作はそれがマイルドで短時間に楽しめます。個人的には『ピーナッツ』より、こちらを先に遊んで気に入ってから『ピーナッツ』を遊ぶのがお勧めです。
駿河屋に1800円程度の在庫があったのでやおきんさんに伝えておいたら買っていただけました。絶版だけど高額ではないので、見かけたら是非遊んでみてください。
ザ・クルー
話題の協力トリックテイキングゲームの『ザ・クルー』です。話題作でもあり、もう多くの人が遊びつくしたであろう作品かと思います。
【ざっくり解説】
基本はマストフォローという色制限のあるトリックテイキングゲームです。基本のルールはトリックテイキング経験者ならすんなりわかります。そこに会話禁止の制限があり、お互いに協力し合って目的を達成していくゲームです。
全50のシナリオがあり、ユニークな協力ゲームをいろいろ楽しめる作品です。会話禁止ですがボザの『花火』のように限られた形でコミュニケーションが許されています。
プレイレポート
今回は基本的な2枚のタスクカードのお題をまず、ある程度の会話を許容した状態でチュートリアル的に挟みました。このゲームは全員のゲームへの理解度が不十分なまま、いきなり開始してしまうと会話禁止のままゲームが始まります。置いていけぼりの人が出る危険性がありますので、こうしました。
しかし、プレイされている中どうあっても苦手そうな人が1人いましたので、病気の人がトリックを取ってはいけない、簡単だけどユニークなお題のものだけやることにしました。
このシナリオでは司令官(ロケットの4が手札にある人)が全員に「健康」か「病気」を聞いて回ります。そこで司令官は1人病気の人を決めて、病気の人がトリックを勝たないことを目的にするシナリオです。
しかし全員が健康と答える珍事が発生。しかたないのでしゅう司令官は悩んだ末、やおきんさんがやや病気と特例で後から健康状態を変更し、やおきんさんが病気担当になりました。
自分はロケットのカードを持っていなかったのですが、強い数字の8や9が多くて病気担当は難しかったです。全員均等に手札が強く、やおきんさんですらロケットのカードをなんとか処理しないといけないほどでした。結果から言うとクリアできました。
感想
まず最初に思うことがパズルゲームですね。マストフォローのトリックテイキングなので、うまくやれば数字の高いカードも攻略可能です。しかし、その道筋が見えるかはある程度「トリックテイク脳」が必要ゲームといえます。
また相談禁止のルールも苦手な人やゲームへの理解が追い付いていない人を置いていけぼりにしやすく、協力ゲームアレルギーの強い人には厳しいゲームな気がします。
好きな人同士で集まってやると楽しいのは間違いないでしょう。しかし、万人にウケるゲームではないなと思いました。
まあ、ボードゲームの『プエルトリコ』、『アグリコラ』、『ドミニオン』と大名作でも好き嫌いがある程度出る作品が多いです。仕方のないことだと思います。
ゴールド
ここでしゅうさんが用事で帰宅。残った3人で最後にシャハトの『ゴールド』を遊びます。手軽な同じ色を集めるセットコレクションゲームです。
【ざっくり解説】
いわゆるルールは簡単、プレイは難しいを地で行くゲーム。金歯のロバがファミリゲーム顔していますが、まごうことなき骨太な短時間のゲーマーズゲームです。
基本的にはカードを分配(ドラフト)していくゲームですが、山札から場に補充されるのが場札が無くなった時というのが非常にユニークです。これにより、補充のタイミングのコントロールという概念が追加されています。
場札5枚補充されて手番を迎えられると非常に有利です。セットコレクションのドラフトゲームと、補充タイミングコントロールゲームの2本を同時進行していく必要があり、とても頭の痛いゲームです。
プレイレポート
今回自分は経験者だったので、終始いいように補充タイミングをコントロールしていた感じがあります。そのため次の手番のやおきんさんは、常に苦しそうでした。
しかしここでダメなのはやおきんさんを締めることしか頭になかったことです。まっきゃんさんが苦労せず漁夫の利を得る形になっていたのに気づかず、気付いたのがゲーム終了してからという体たらくでした。1点差で負け。
渋いけど良いゲームです。テストプレイ仲間が3人しか居ないというジョークで有名なザ・シャハトゲームって感じがします。3人で良いゲームをデザインしますね。
ここで時間なのでお店を出ます。次の機会を楽しみにしています。
天王寺さんはボドゲがしたいの作者さんに会う
最後に1つ小コラムを書いて終わりにしたいと思います。確か『ザ・クルー』を遊んでいたあたりで『天王寺さんはボドゲがしたい』の作者さんにお会いしました。
ネーミング的にも天王寺を拠点にしていても不思議ではないと思っていましたが、まさかお会いできるとは思ってもみませんでした。
この日はそのままゲームに興じられていたようです。普段はどうしているとかやおきんさんを通じて話を聞いていました。著名な方とお会いした記念に紹介させてもらいます。
キンケッドテイルには特設コーナーがあります。おそらくこの特設コーナーは作中で登場したゲームかと思います。興味があれば手に取ってみてください。
今日のまとめ
・『オール・ザ・ウェイ・ホーム』はマイスターの傑作ですね。可愛くて楽しいです。
・マイスターは後に『コンプレット』を作った人です。
・『ザ・クルー』はこれは得手不得手がはっきり出るゲームかなと思います。
・病気のミッションは手軽な割に楽しいシナリオです。
・『ゴールド』はルールは簡単、ゲームは骨太ゲーマーズゲームですね。
以上です。読んで下さり、ありがとうございました。