2020年11月28日キンケッドテイル会 前半編。
こんばんは、大佐です。今日は昨日遊びに行ってきたキンケッドテイル会の前半をお送りしようと思います。今回は予告編で書いたゲームをそこそこ遊べました。2回連続予告詐欺にならなくて良かったです。
今回も長いので前後編にわけてお送りしようと思います。今回はその前編です。それでは参りましょう。
【目次】
元々のゲーム会の経緯はこちらをご参照ください。ほぼほぼ一か月ぶりの大阪です。やおきんさんが定期開催しているゲーム会に呼んで頂いています。嬉しい限りです。
酔いどれ猫のブルース
到着して間もなく、やおきんさん夫婦と合流します。その後4人目のしゅうさんを待つべく3人で遊べる何かを探します。やおきんさん夫婦は猫が好きなので3人ベストの猫ゲームということでチョイスしました。
【ざっくり解説】
クニツィアの競りゲームでカードでカードを競って、手札を強くしていくゲームです。競りは基本ギリギリの入札をするゲームなので、非常にシビアです。
手札が3歩進んで2歩下がるぐらいの印象でしか強くなっていきません。忍耐強く、少しずつ強くしていきましょう。地味ですが渋いゲームです。
最終的には1~5の数字どれか、または複数のカルテットを作って競りに勝ったタイミングで点数化するゲームです。競りに勝たないと点数化できないのがポイントです。
プレイレポート
今回はまっきゃんさんが早々に5点を点数にするプレイングをされました。このゲームでは手札を点数に換えると、半分ゲームから離脱したような状態になります。どのタイミングで点数に換えるのが悩ましいです。
さっさと利確して相手に仕事を任せるスタイルのプレイングも悪くないと思います。こうなると残った2人はお互いも早々に点数化できないので、非常に苦労します。
ギリギリまで粘ってかなりの終盤の競りでお互いに得点化のための競りに過剰に入札し合います。後半の競りはもはやカードを競るというよりも、得点化の権利を競るイメージです。カードの価値に対し、過剰入札(オーバービッド)しやすいです。
なんとか競りを制して11点の点数を獲得したものの、アテが外れてもう1回競りがあって結局全員が得点化に成功。かなり良い勝負になりました。
ジョーカーカードはどの数字ににもなるので強力ですが、最も使った人は-5点と非常に重たいペナルティがあります。今回は自分がジョーカー最多でした。
他の2人はジョーカーをカルテットで捨てていました。たった5枚でジョーカー最多です。均等にジョーカーが行きわたったと言えます。
結果はやおきんさんとトップタイでした。この場合ジョーカー使った枚数が多い人が勝ちなのでタイブレークで勝ちました。まっきゃんさんも1点差だったので、早抜け戦術も悪くないと思いました。改めて、良いゲームだと思います。
ニャー(クニツィアのゲーム)
ここでしゅうさんが合流。4人そろったところで話題のトリックテイキングゲームの新作であるクニツィアの『ニャー』をプレイしたいと提案しました。
【ざっくり解説】
3色で、緑が切り札のマストフォロー(色出し制限アリ)のトリックテイキングゲームです。基本はシンプルな一巡限りの数比べゲームです。
それを得点ないしは、失点チップをかけて行うだけです。手札が配られた段階でこのラウンドで奪い合う9枚のチップの内訳が公表されます。勝つべき場面と負けるべき場面を頭に入れたらゲームスタートというわけです。
中でも印象的なのは1回目は無罪だけど、2回目は重罪の花瓶のタイルです。可愛いにゃんこなので1回目は許されるのでしょうが、2回目はないということなのでしょう(笑)。この花瓶タイルは2枚で-20点なので絶対2枚集めないようにしたいです。
プレイレポート
まず最初に思った事は切り札の緑が強すぎることです。これが配られないことには、手札の少ない後半の数比べで勝つことは難しくなります。何かしらの色が尽きやすい後半は、数比べのルールを破壊的に有利にする切り札ゲーになりやすいです。
自分は3ラウンド中2ラウンドも切り札に恵まれず終始、厳しかったです。シンプルで楽しいゲームなのですが、本作のクニツィアは『ラマ』路線でパーティゲームを意識したゲームデザインだと思いました。
中盤に花瓶2つを破壊してしまい、-20点の極刑が確定しました(笑)。それまで順調に進んでいたけど一気に3位に転落。-20点は流石に罪が重たすぎる気がします。一気に順位を破壊する威力があります。
結果はギリギリ粘って3位。最下位と1点差だったので、花瓶の罪はすさまじく重いことがわかります。花瓶2つ割らなければ15点でトップタイでしたので、いかに花瓶の罪がヤバイかわかると思います。
Twitterでよく見る犬猫の悪行を紙に書いて首に下げさせるのお仕置きを受けるイメージなのでしょうか(笑)。花瓶の罪は命より重いのです。
バビロニア
この日のメインディッシュのクニツィアの『バビロニア』です。ネットの評判はすこぶる良い、クニツィアのゲーマーズゲーム(ゲーマーのためのゲーム)です。
【ざっくり解説】
タイル配置ゲームです。いろんな得点方法があり、基本は自分のタイルを繋げて点が取れると強力です。分散して置くことに得点上の優遇がない以外に制限はありません。
この固めておくと強いルールと、分散して置くことの悩ましさによるジレンマがまず一番の悩ましさに挙げられます。
他にも様々な戦略の可能性を感じさせる要素があり、久々に本格的かつ奥の深そうなゲームを出してきなと思う作品です。
過去作の『サムライ』や『ロンド』を彷彿とさせる要素もあり、漫画でいうと過去作の主人公が出て来るスターシステムのようなゲーム性と言えます。これだけでクニツィア好きなら買いな気がしますね。
プレイレポート
まずざっくりと初回に与えられる指針としては、都市タイルのシンボル2つ共通する貴族タイルを置くか、ジッグラド(赤の建物)とタイルの間に置くことが挙げられます。
これをできるだけ少ない集合数で行いたいので、初回のゲーム指針はある程度存在します。何をして良いのかわからないことはないかと思います。
自分はまず素直に1つの集合を伸ばすプレイスタイルに固執してみました。ストレートな戦術がどれほど通用するのか試してみたかったのもあります。
まっきゃんさん、しゅうさんも同じ戦術を倣います。まずはこのプレイスタイルを意識すれば、おおよそ間違いないでしょう。
対してやおきんさんはジッグラドを各1つずつかこって5個囲むことに。これにより彼はジッグラド配置時の得点が最大の5点得られるようになりました。これは強力です。
彼がジッグラドに隣接して置くだけで1手番に10点毎回のように発生するのは、少し疑問に思いますが、いくつかの最終結果やルールを読む分には適正な感じもします。
ここはけがわさんに確認している最中ですが、おそらく問題なさそうな感じがあります。
やおきんさんが終始2位に20点差ぐらい付けていました。ジッグラドを囲んだ時にトップが貰えるタイルを3つ所持して、かつタイル全て使い切ったことを考えるとルール的には問題ない点差な気がします。
しかし、クニツィアらしくなく点数は凄い大雑把にデカめに出る感じです。そういうゲームもあるんですね。見た目は『チグリス&ユーフラテス』のようですが、スコアリングは全く共通点も何もありません。かなりインフレなゲームではないかと思います。
結果は3位でした。途中で4位のしゅうさんと協力して大量得点を出しましたが全く追いつけずです。けがわさんのレポート曰く、「直感的でないゲーム性のゲームなので、2回目以降のプレイの人との実力差が大きい」的なことをコメントされていましたが、まさにそうだと思いました。
結果は3位でした。最後の手は少し疑問手でしたね。7点のタイルを素直に取るべきでした。その場合2位タイまで順位が上がっていた可能性があります。初回でこの点数なら健闘したほうかと思います。
感想
ルールさえ間違い出ないことが確認できれば、もう何度か遊んでみたいですね。これ2回目と1回目のプレイの人とでは実力差が残酷なまでに出ますね。いろいろ勝ち筋がありそうなので、プレイ回数の差のアドバンテージは大きいと思います。
もしこのルールで間違いないのなら、クニツィアはまた新しい傑作を生みだしたといって良いのかもしれません。
今日のまとめ
・『酔いどれ猫のブルース』は流石のゴールドジーバーブランドです。渋いし良い!
・『ニャー』は『ラマ』路線のライトなパーティゲームだと思いました。
・花瓶は命より重い……!そこの認識をごまかす輩は生涯地を這う……!!
・『バビロニア』はクニツィアゲームの良いところのスターシステム感あります。
・勝ち筋も豊富ですが、これでいいのか?と思うぐらいインフレなゲームな感。
以上です。読んで下さり、ありがとうございました。
後半も引き続き書いていく予定です。お楽しみに!