大佐の遊び場

ボードゲーム、本、旅行、日々思うことなどを書き綴るブログです。

付加価値のあるレビューの僕なりの定義

 どうもこんばんわ、大佐です。最近は予告通りボドゲーマさんにレビューを投稿していてすっかり筆が遅ってしまっています。申し訳ない。

 今日お話ししたいのは「付加価値のあるレビュー」についてのお話をさせていただここうかと思います。僕個人は「付加価値のあるレビュー」を投稿することを心がけています。それがどういうものなのかというお話です。

【目次】

 付加価値のないレビュー

 今回はあえて逆から定義していきたいと思います。では「付加価値のないレビューとは何ぞや?」と考えてみることにしましょう。

 僕個人の思う回答として「誰でも書ける内容のもの」という回答が真っ先に浮かびます。これをもう少し詳細に分解して考えたいと思います。

 あくまでも僕の思う定義です。異論は多々あろうかと思います。それでは参りましょう!

 

1.ゲームルールの解説にとどまっているもの

2.楽しかった、つまらなかったの感想文

3.思う。感じたなどの具体性の全くない話が多い内容

4.もうみんな十二分に知っている内容を話す

 

 この4点をよりたくさん満たしているものが自分の中で「付加価値のないレビュー」と考えます。

具体的な例

 例えば超有名ゲームの『ドミニオン』をレビューしたとしましょう。

このゲームはデッキ構築ゲームとして開祖だと思います。

ゲームの流れとしては、初期デッキ10枚をお金でカードを買って強くしていきます。買ったカードはデッキが一周すれば使えるようになります。

カードのバランスはあまりよくないように思うけど、金貨はとても強いです。

かなり面白いので何度も遊びました。個人的には超お勧めのゲームです。

  

 ここまで露骨な方はなかなかいませんが、このレビューを見て付加価値を感じていただけるでしょうか?僕個人としてはほとんど感じられません。

 ですがこのレビューぐらいの情報は他の発信者も発信しており、付加価値という観点から見れば、おそらく皆無といっていいと思います。というかそう思って書きました(笑)。

付加価値のないレビューはダメではない

 念のために言っておきますが、付加価値のないレビューはダメではありません。なぜならレビュー初心者の頃は皆そうだと思うからです。僕だってそうでした。

 どんな人にもレビューを投稿する自由はあります。大いに書くべきです。初心者を歓迎しない精神は、その趣味全体を衰退させていく傾向にあります。

付加価値のないレビューは多数決の1票と同じ

 ですが、あえてこの記事で取り上げた意味として1つだけ言います。それは「付加価値のないレビューは、多数決に1票投じているのとほぼ変わらない」ということです。

 

 例えば褒めちぎる内容の付加価値のないレビューは、そのゲーム・商品を良いとする側。その反対の否定的な内容の付加価値のないレビューはそのゲーム・商品を悪いとする側に1票投じている程度のものに留まります。

 

 付加価値のないレビューが決定打となって、誰かの購買の決断を後押しすることはまずないといって過言ではないでしょう。

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多数決の1票が全体を大きく動かすことはありません。

付加価値のあるレビュー

 さて反対側を概ね定義しました。そうすると逆説的に付加価値のあるレビューの書き方も導きだされるでしょう。要は反対をいけばいいのです。

 

1.ゲームルールの解説は詳細にしすぎない(文章の量を減らす)

2.個人の感想の範囲を超える、客観的な観点を語る

3.レビューの内容は具体的に。時には言い切ることを恐れない

4.多少思い切っても良いから、今まで語られていない視点を提示する

 

 付加価値のないレビューの正反対をいくだけで、これだけの定義が生まれました。もうこの4点を守るだけで、かなり付加価値のある内容にできると考えます。

 この中で重要だと個人的に思うのは1と4なのでそこだけ少し解説していきます。

1.ゲームルールの解説は詳細にしすぎない

 これはやっちゃダメです。なぜかというと、ゲームルールの解説はもう動画で解説できる時代になっているんですよね。ゲームの流れを解説するのは、文章ではあがいても動画に勝つことはできません(断言)。

 おまけに文章も長ったらしくなるし、読む気を無くしてしまいます。良いことはあまりありません。そこはざくっと要点だけをかいつまみましょう。不足分は読者側が調べることで補って頂く形が一番だと思います。

4.多少思い切っても良いから、今まで語られていない視点を提示する

 これはある程度例を出します。

コンテナを買わずに勝つ

 『コンテナ』のレビューの時に付録として「コンテナを買わずに勝つ」という勝利例をけがわさんの記事から引用させていただきました(ちなみにやったのは自分です)。

 これは『コンテナ』というゲームを楽しむ上で、さらなる深みを知ることができますし、なかなか語られていない内容です。

ドミニオンクローンはなぜ誕生したのか?

 これも結構思い切りで書きました。基本セットのカードバランスが良くないことが「もっと良いドミニオンを作ろう」というモチベーションを生んだという、やや強引な結び付けで考えて書きました。

 少し着眼点を変えるだけでこういう発想ができるとも言えなくありません。

付加価値のあるレビューはファンを獲得できる

 個人的に付加価値のあるレビューを書いてこそ、先発のレビューを押しのけて読んでもらう価値を提供できていると思います。

 

 正直、流行ゲームのレビューなんかハイパーレッドオーシャン(競争激化しすぎ)なので、自分のレビューを見てもらうだけで困難です。

 ボドゲーマさんでは新規のレビュアーさんよりPV数で見る人を決めて、上位数名を見て終わりというレビュー格差社会を味わうことになるでしょう。

 

 付加価値のあるレビューを書いても、読んでもらえないことは多々あります。

 しかし、付加価値のあるレビューを書き続けていれば必ず見る目のある人の目に止まります。そしてその人から口コミで伝わり、ファンを獲得していってレビュアーとしての知名度も高まっていきます。

 その逆の付加価値のないレビューはファンを獲得できない

 確かに付加価値のないレビューでもある程度のPVは稼げます。そしてその方が楽です。ですが、そのやり方を続けていたところで、ファンは獲得できないでしょう。また、最悪ミュートされる可能性も少なくないです。

 

 PVも新規アップロードのハイライトに乗る時期だけは稼げても、後からじわじわ伸びるのは難しいと思います。

だからこそ僕は付加価値のあるレビューを目指して書く

 ファンを獲得して長い目で読んでもらう価値のあるレビュー書くことは、とても大切だと思います。なので僕は手間暇かけて付加価値のあるレビューを今後も書いていこうと思います。ファンの方がいれば今後ともよろしくお願いします。