大佐の遊び場

ボードゲーム、本、旅行、日々思うことなどを書き綴るブログです。

ボードゲームは海外産のものから遊ぼう

 こんばんは、大佐です。2日連続ボードゲームと関係のない話題でしたね。ボードゲーム1本に絞ると流石にネタが続かないですし、専門ブログに特化できるほど知識量がないので、時折関係の薄い話も混ぜていこうかと思っています。

 

 さて、今日のテーマはボードゲームは海外産のものから遊ぼう」です。また凄い物議を醸しそうなテーマで攻めます。

 個人のブログをやる以上、大手に難しい尖った記事を書かないといけないと考えています。なるだけ丁寧に、角を立てないよう論理的に話していこうと思います。最後までお読みいただければと思います。それでは参りましょう。

 【目次】

事の発端

 僕がなぜこのことをお話しようかと思った事の発端をお話したいと思います。事の発端はたまに遊びに行くゲーム会で、結構国産ゲームが遊ばれているなと思ったことです。

 体感的な印象ですがボードゲーム復帰前より「国産ゲームを見かける頻度が高いな」と思うことが増えたように思います。

 

 他にも「ボドゲフリペ」というものを受け取って読む機会がありました。最近のトレンドを把握ぐらいはしておこうと目を通したのですが、国産ゲームに紙面を大きく割いているなという印象を受けました。

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無償で配られているボドゲフリペです。ゲーム選びの助けになるよう刷られたものです。

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海外産のゲームの扱いは小さく、国産ゲームに大きく紙面が割かれています。

海外産のボードゲームの扱いが小さい

 僕個人はこのフリーペーパーの存在の問題提起をするつもりはありません。そこはご理解の上読んで頂きたいです。

 しかし、客観的事実の1つとして海外産のゲームは割かれている紙面の面積も小さく、箱絵に簡素な説明のみが多いです。

 

 ボードゲームの一番の魅力であるプレイ中のボードの写真などもないです。不利な扱いと見る人が居ても不思議ではないかと思います。

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箱絵に簡素な説明のみ。人数も時間も値段もわかりません。

ボドゲフリペに対する一個人の感想

 ボドゲフリペのやり方自体は基本的にあまり興味ありません。ボードゲームを選ぶ助けになるものを無償で提供しているのだから、大変な労力を割いているし、苦労もされているでしょう。素晴らしいことです。

 

 ただ、僕個人の感想です。本紙がお勧めのボードゲームを紹介するというよりも、「お勧めの国産ゲームを紹介するフリーペーパー」という触れ込みで配る方がフェアで、勘違いも少ないやり方なんじゃないかな?と思いました。

 そういう雑誌としての前情報があってみる分には、国産ゲームに疎い僕のような人間が国産のゲームをまるっと知る分で非常に有意義なものになります。

国産ゲームは別にダメではない

 断っておきたいのは国産ゲームは別にダメではないということです。僕個人が強く推すカワサキファクトリー」や、「賽苑」、「CORONARC」などの素晴らしいゲームをデザインされるグループや個人も存在します。

 ここで注意してほしいのが僕が単純に「国産ゲーム<海外ゲーム」という極端な考え方を持っている人ではないということを、必ず頭に入れてほしいということです。

なぜ海外のゲームがお勧めなのか?

 結論から行きます。

1.海を越えた生き残りが日本にやってくるから(選別がある)

2.そこからさらに国内メーカーの振るいにかかるから(さらなる選別がある)

 

1.海を越えた生き残りがやってくるから

 日本にやってくるゲームというのは海外のゲームの中でも、海を越えてやってくるだけのパワー・面白さがないと日本国内のユーザーに到達しません。

 日本国内に入ってくるだけの魅力がないと判断されたゲームは、まず第一段階の振るいにかかるとみて問題ないかと思います。

2.そこからさらに国内メーカーの振るいにかかるから

 おもにメビウスゲームズ、アークライト、ホビージャパンの御三家は有名でしょう。この3社が主にゲームを国内に持ち帰って扱ってくれていますね。

 

 ボードゲームは毎年たくさんのゲームがリリースされています。当然この3社のお眼鏡にかなう、つまり御三家メーカーが「これは売れるぞ!」と思うゲームが国内に入ってくるという風に考えて良いでしょう。

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国内メーカーのお眼鏡にかなったゲームが国内に流入してきます。

海外産のゲームはあらゆる振るいにかかった生き残りだ

 少なくとも僕はそう考えます。繰り返しますが一個人の意見です。

 海外産のゲームはある程度メーカーの選別を受けて、そこそこ売れそうなゲームでないとやってきません。

 海外ゲームを選んで遊んでいる限り、大きな外れの可能性が減っているものから選べると僕は考えています。これは小さくないでしょう。弛まぬ国内メーカーの努力の賜物です。

 

 もちろん、古参のゲーマーの中には「国内メーカーの取り扱う海外ゲームはあんま良いものがなくて、国産ゲームのが優れているよ」とかいう方もいるでしょう。価値観の違いとして尊重します。

 

 僕の中でも海外ゲームよりも凄いなと思う作品もいくつかあります。カワサキファクトリーさんの『アールエコ』なんかは本当に凄い作品の1つです。良い意味で国産ゲームの枠を超えた、伝説級の同人ゲームといって差支えないです。

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僕が国内のゲームで優れていると思う作品『アールエコ』。

 しかし、初心者の方がゲームを選ぶにおいては、ある程度国内メーカーの振るいにかかったものを遊ぶ方が、大外れを引く確率が下がるという点において、非常に有利だと僕は考えています。

国産ゲームは良くも悪くも振れ幅が大きい

 海外のゲームはメーカーの選別を生き残った生き残りだという話をした以上、その反対の話もしておくべきでしょう。僕個人は「国産ゲームは振れ幅が大きい」と考えています。要するに当たり外れが激しいのではないかなという印象を持っています。

 正直「これはどうなの?」と思う確率が体感で申し訳ないのですが、海外産に比べて高いように思います。ゲームバランスがイマイチなゲームに出会うことも珍しくありません。

『まじかる☆ベーカリー~今日から財閥っ!!』との比較

 国産ゲームはこの項ではこの前プレイした『まじかる☆ベーカリー~今日から財閥っ!!』をとことん海外ゲームと比較します。知っている比較対象なので選んだだけです。悪意はありません。その上でお読みください。

 

 本作はかなり大味なゲームと感じました。超絶パワーカードの「好戦的な武器屋」はあのままでは、バランスブレイキングな建物だと言わざるを得ません。詳細はこちら。

bodoge.hoobby.net

全てテキストの特殊施設を扱うゲームは2004年に発売されている

 本作は2020年発売のゲームですが、2004年発売の『サンファン』よろしく、建物は全てテキストカードです。海外ゲームでは16年前のゲームですね。

 またリソース3種類も普通にトークンをやり取りします。これも現代のゲームではパラメーター化されていたり、2010年発売の『世界の七不思議』以降のゲームは空想上のリソースとして取り扱うことも多いです。

 

 本作は比較に出した2作のノウハウを取り入れても良かったんじゃないかな?と思いました。リソースをパラメーター化したり、テキストをアイコン化するだけでも大分プレイアビリティは改善するのではないかと思いました。

先人のノウハウの積み重ねでどんどんゲームは進化している

 海外の拡大再生産のゲームのプレイアビリティ(プレイしやすさ)は年々ノウハウが積み重なって、どんどん快適にプレイできるようになっていっています。

 『レース・フォー・ザ・ギャラクシー』や『世界の七不思議』の2作はリソースをかなり簡素に扱っているので(慣れれば)さくさくプレイできますね。これは先人の偉大なノウハウの積み重ねによるものだと僕は考えます。

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拡大再生産の名作『世界の七不思議』。(慣れれば)さくさく遊べることでも有名です。

海外から流入してくるゲームは凄い!

 ちょっと『まじかる☆ベーカリー』の作者には申し訳ない比較になってしまったことをお詫びしておきます。しかし、何かを海外産ゲームと比較しないことには、海外産ゲームの素晴らしさを説くことは難しいと思い、今回比較に出させてもらいました。

 

 とはいえ先ほどの比較に出したゲーム達はどれも凄いものであり、『まじかる☆ベーカリー~今日から財閥っ!!』を遊んだ方には是非ともプレイして頂きたい作品です。海外のゲームのパワーや面白さを感じていただけるかと思います。

国内のゲームを発掘するのは古参ユーザーに任せよう!

 延々話して、僕個人が一番言いたいことは、「初心者は海外のゲームから遊ぼう」です。そこから導き出される第二の論旨は「国内ゲームを発掘・選別するのは古参に任せよう!」ということです。

 

 古参ユーザーはいろんなゲームをプレイされており、ゲームバランスの判断基準や自身のゲームの価値観・相場観においてはかなり優れた見識を持っていると思います。

 振れ幅の大きな国産ゲームの発掘は古参ユーザーや、ブロガー、インフルエンサーの方々にお任せして、初心者のうちは手堅い海外産ゲームを遊んでいくことを僕はお勧めします。

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国産ゲームの探求は、価値観の優れた古参にお任せしましょう!

おわりに~どんなゲームがお勧めなの?具体的なお勧め案

 おわりに、どんなゲームがお勧めなのか?具体的なアクションプランとして、AMIGO社のカードゲームをお勧めしておきます。特に初心者の方には超お勧めです。

 『6ニムト』、『ぶくぶく』、『ボーナンザ』など、戦闘力の高い面々が並んでいます。強すぎません?ってぐらいの面々です(笑)。

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AMIGO社のカードゲームはどれも戦闘力が高いです。写真は『ボーナンザ』です

 AMIGO社のカードゲームを初心者に推す理由という内容で記事が1つ書けそうなぐらいですが、今回は軽く触れる程度にとどめておきます。

今日のまとめ

・初心者には海外ボードゲームから遊んでほしいと個人的には思っています

・海外ボードゲームは御三家メーカーのお眼鏡にかなうものが入ってくる

・国産ゲームは振れ幅が大きく、初心者がいきなり攻めるのはリスクが高い

・国産ボードゲームを攻めるのは古参にお任せしましょう。

・初心者にはAMIGO社のカードゲームが個人的にはお勧め!

 

以上です。長々となりましたが、読んで頂きありがとうございます。