絶版ゲームのリサーチ方法 国内編
こんばんは、大佐です。先日書いた記事の「ボードゲームは海外産のものから遊ぼう」が大変反響を呼んでおります。拡散してくれた方々に感謝します。まだの方は是非読んでやってください。力作です。
さて本日ですが、出し惜しみなく提供させてもらおうと思います。今日のテーマは「絶版ゲームのリサーチ法」です。
誰もが「欲しいあの絶版ボードゲーム」というのが１つや２つはあろうかと思います。今日は僕なりの絶版ゲームのリサーチ法を完全公開します。興味のある方は是非最後まで読んでやってください。
書いていて、長くなったので分割して今回は国内編のお話をしたいと思います。それでは参りましょう！
【目次】
絶版ゲームの主な入手方法
当たり前のことを言いますが、絶版ゲームの入手方法は「流通在庫を探すこと」になります。絶版ゲームリサーチ初心者の方には「じゃあ、具体的にどこにあるの？」という話になろうかと思います。僕が主にリサーチしている箇所は以下の通りです。
国内編
１．オークションサイト（ヤフオク・メルカリ）
２．駿河屋
３．中古を扱うボードゲームショップ
国外編（難易度は高め）
１．海外Amazon（米・独）
２．海外オークションサイトのEbay（主に英・米・独の3国）
３．海外データベースサイトBoard Game GeekのGeek Market
おもにこの辺りからリサーチして入手してきています。それぞれざっくり解説していこうかと思います。今回は国内編です。
具体的な実績
僕が実際リサーチして購入した絶版ゲームだと思うものを写真とっておきました。この辺を入手してきました。
デロンジェのフィヨルドとメンバーズオンリーの旧版などなど
いくらで買ったの？
僕は安く買うことよりも入手することを優先して、買い物しています。つまり、値段にはあまりうるさくありません。たぶんこれより安く買える可能性は高いです。
様々な買い物の記録から追跡して正確な値段を出しております。
パトリツィア（最近購入）
Ebayで購入。状態は中古、単価25ドル、アメリカからの送料26.43ドルの合計51.43ドルで5571円です。
アルカディアの建設（最近購入）
BGGのマーケットプレイスで購入。状態は新品同様、単価20ユーロ、ポルトガルからの送料25.68ユーロの合計45.68ユーロで5642円です。
メンバーズオンリー旧版（2016年に購入）
BGGのマーケットプレイスで購入。状態はVery Good、単価33ユーロ、ドイツからの送料9ユーロ（驚くほど安かった）の合計42ユーロの当時5398円です。
こうしてみるとメンバーズオンリーのVery Goodが絶版の頃に5400円弱は安いですね。安く絶版ゲームを入手できることがあるのは個人輸入の魅力の１つかと思います。
絶版ゲームを海外輸入するときのマニュアルになればと思います
以上のように筆者は非常に多くの輸入経験を持ちます。10年前から絶版ゲームを海外から購入して遊ぶという経験を持っており、今なお継続中です。
基本的に本記事の狙いは、ボードゲームの海外輸入のマニュアルになればと思い、執筆していこうと考えています。しかし今回は前編として国内編からスタートします。国内の方が難易度が易しいからです。海外編はもうしばらくお待ちください。
国内編
正直、ヤフオクと駿河屋は説明不要レベルかと思います。なので効率的に探す方法にフォーカスしてお話できればと思います。
１．オークションサイト
ヤフオクとメルカリが2本柱かと思います。どちらもカテゴリ分けがざっくりしていて、海外製ボードゲームだけを探したい人にとってやや不便です。
ヤフオク! - 日本最大級のネットオークション・フリマアプリ
ちなみにヤフオクの方が歴史が深く、出品者も歴史が長い人がいて評価が蓄積した方と取引しやすいかと思います。総出品数ではメルカリのが多いですね。
メルカリは本文中も検索してくれるので、具体的なデザイナー名やゲーム名検索が有効そうです（これは便利ですね）。
今使ってみて思ったのですが、メルカリを使わなかったの単純に損していたなと思います。送料もかからなかったのでクニツィアの『ジェネシス』をポチってみました。
ヤフオクはオークションアラートを活用しよう
ここではそれが難しい、ヤフオクの効率的リサーチ法についてお話します。
探すゲームが具体的な場合、オークションアラート機能が非常に有効です。これはキーワードを登録した商品が出品されたら、メールで知らせてくれる非常に便利な機能です。欲しいゲームが明確な場合、これを使って効率的に出物を待ちたいですね。
２．駿河屋
国内の中古ゲームを扱う最大手ショップは駿河屋でしょう。たくさんの中古ゲームが買取に出されるのか、結構珍しいなと思うものが出て来ることがあります。
クニツィアの名前で検索するだけで200件以上ヒットしましたね。デザイナー名で検索が有効なので、大分ヤフオクに比べて絞り込みがしやすいかもです。
たまに中古ボードゲームの「更新の新しい順」でチェックすることがありますね。
駿河屋の相場
価格はヤフオクの落札相場を明らかに意識していますね。ヤフオクで高いゲームは順当に高く、そうでなければ安く入手できることがあります。ある意味間違いの少ないやり方をしていると言えます。
過小評価されている絶版名作ゲームは安価で手に入りやすいともいえます。
地味にねらい目は現行流通品の中古
個人的にはここは現行流通品の中古がねらい目だと思っています。過小評価されている現行品のゲームは非常に安価で買うことができます。
この前だと、僕の激押しゲームの1つの本間さんの『パレード』が状態Bとはいえ800円で売っていました（定価2200円）。版違いがこの値段だしいいかなと思って買おうと思いましたが、他に欲しいものがなかったので断念しましたね。
注意点！
駿河屋は現状、注文から発注まで大変時間がかかるようです。その点を頭に入れた上で利用されると良いでしょう。発送までだけで2週間かかった話を書いてあります。よろしければこちらもご覧ください。
中古を扱うボードゲームショップ
これは僕が知る限り2店舗しっています。時々チェックしますね。
【通販】中古ボードゲーム Used | ディスカバリーゲームズ
どちらも要チェックですね。相場としては安く入手できることもあり得そうです。
アーチゲームズさんのクニツィアの『ドリームファクトリー』が4000円で売っていたのは正直買いたかった！単品で輸入してこれより安く買うのは難しそうなので(笑)。
小話：小箱でない絶版ゲームの5000円以内は概ね買い
概ね小箱でない絶版ゲームが5000円以内で手に入る場合は概ね買いです。単品輸入の場合はだいたい超えちゃうんですよね。実績の下りで話した、輸入例を見ても単品輸入で5000円に勝つのは難しいです。
基本的に国内の絶版ゲーム事情は出物待ち
とはいえ、正直なところ国内で絶版ゲームを入手するのは出物を待つしかありません。安定した供給先というものはほとんどなく、欲しい時に手に入らないことはは当たり前です。たまたま在庫がない限り、欲しい時に買うのは難しいといえます。
メリットは送料・手数料が安い、問い合わせが日本語でできる
国内の買い物は送料、手数料が海外に比べて大幅に安いです。海外では『スコットランドヤード』サイズの箱を買うとすぐに送料は2000円を超えます。送料は国によりけりです（高い国もあるので注意）。
また海外はPaypal手数料（数％）や日本円で決済すると為替手数料（変換レートがちょっと高い）などが発生します。もちろん、トラブったら当然英語でのほぼ英語でやり取りすることになります。
海外輸入をするとこの辺のリスクを取る必要が出てきます。なので輸入したものをそのまま販売している人は輸送のリスクを代わりに取ってくれているとも言えます。
海外の話は難易度が上がるので万人にお勧めできる内容になるか難しいのですが、なるだけ多くの方がチャレンジできるようマニュアル化に挑戦しようと思います。
今日のまとめ
・絶版ゲームのリサーチ法の国内編をお話しました。
・国内はオークションサイト、駿河屋を含む中古を扱うショップを探しましょう
・ヤフオクはオークションアラートを活用すると効率的な出物待ちができます
・5000円を切る小箱でないゲームは、輸入してそれより安く買うのは簡単ではない
・海外編は次回お話したいと思います。
以上です。読んでくださってありがとうございました。
