大佐の遊び場

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【危険】今すぐ止めよう!望まれないアドバイスの話

 こんばんは、大佐です。今回は「【危険】今すぐ止めよう!望まれないアドバイスの話」というテーマでお話していきたいと思います。

 

 今回のテーマはボードゲーマー向けの内容でもありますし、社会生活を営む上でも役立つ処世術の側面も強いです。ボードゲームの話だけにとどまらず、あらゆる人にとって活きる内容だと思います。

 僕自身の過去の失敗も踏まえた体験談としてお話します。くれぐれも皆さんは同じ失敗をしないようにしていただければ幸いだと思って書きます。では参りましょう。

 【目次】

なぜ望まれないアドバイスはダメなのか?結論

 ではまず結論から参りたいと思います。

 

・される側にとっては不必要なものの押し売りに近い

・自由にゲームをプレイしにくい空気を作る

・人によってはマウンティング行為に感じる

・嫌われる要因にもなるし、最終的にお互い不幸になる

 

 以上です。それぞれを解説していきますね。

望まないアドバイスNHKが不要な人にとってのNHKの集金人

 望まないアドバイスをされる側としては、口出ししてくる人は不要なものを無理やり売ろうとしてくるセールスマンみたいなものです。「正直、早く帰ってほしい」と思われていることも多々あります。

 

 話は変わりますが、TVを持っておられる方にお聞きしたいです。「あなたはNHKの集金にどのような印象を持ちますか?」と。

 これ少々たとえが悪いのは認めます。本当に必要で「NHKさん、いつもありがとう!」という形で支払っている方も中にはいるでしょう。

 

 しかし、望まないものを届けられるということの本質においては、NHKが不要派の人にとってはおおよそ問題がない例えかと考えています。

 あれに対し「なんで頼んでもいないものを届けて、お金まで請求してくるんだ!」と思う方も居ると思います。まあ、アドバイスはお金は取りませんけどね(笑)。

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ネット上では嫌われ者なNHKの集金。望まないものを届ける代表例。

 望まれないアドバイスも下手したら「嫌いな人にとってのNHKの集金人」みたいに見えている可能性があるということです。断言します。僕はそうみられるのはまっぴらごめんです。

自由にゲームをプレイしにくい空気を作る

 第二の弊害として「自由にゲームをプレイしにくい空気を作る」ということです。特に初心者はゲームのセオリーというものが分かっていません。まったくの手探りからスタートします。

 

 彼らは上手くプレイしたいし、勝利したいともきっと思っています。しかし、できることならば色々試してみたいという好奇心まずは答えを見ずに問題を解いてみたいという挑戦の気持ち競技性重視か、楽しさ重視かの姿勢の違いなども持っているでしょう。

 これらを完全に無視してしまうようなアドバイスをしてしまうのは良くありません!

 

 一回相手から口出しされてしまうと、もう色々試そうという気持ちが大分消えてしまいます。中には凄い根性ある人がいて、「誰が何と言おうが俺は俺の道を行く!」みたいな凄い人も居ますが、少数の例外です。

 特に日本人は良い意味でも悪い意味でも、全体の空気の影響を受けやすいです。空気として自由にプレイしにくい空気が出来上がってしまうと、それを打破するのは並々なりません。

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一旦自由にプレイしにくい空気ができると、1人で打破するのは難しいです。

初心者の思いがけない一手が思わぬ発見を生むことがある

 特に初心者はセオリーを無視した1手を打ってくることが多いです。それをゲームが滅茶苦茶になるとかいって一概に忌避するのは良くありません。

 上級者が普段やらないことを初心者は試してくれるので、思わぬ発見をすることも多々あります。その多くは「なぜその手を打ってはいけないのかを、感覚ではなく論理で理解する」ことが多数を占めますが、それは仕方のない事です。

 

 そもそもゲーマーの中で通用しているセオリーは多くの人の経験知・集合知の積み重ねです。初心者の思い切った1手がそれを打ち破るほどの革新的発見に繋がることは稀です。

 ですけど、思わぬ発見に繋がる可能性もまた0ではありません。先ほどの「その手がダメな理由」をはっきり認識できる場合もあります。

 

 まずは、好きに手を打ってもらってゲームを楽しんでもらうことを重視してもらう気持ちがあった方が初心者に楽しんでもらいやすいですし、上級者も思わぬ発見に出会える可能性があるということも忘れたくないですね。

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まずは好きに楽しんでもらうことを優先してあげることが大切です。

ただし止めたほうがいい例

 3人カタンで恋人や夫婦どうしが悪意なくコンビ打ちを始めたりとかすると、残りの1人は絶望的なゲームに付き合わされるケースなどがあります。こういう場合は止めたほうがいいです。

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こんな風に考えてくれる人はほぼいません(笑)。コンビ打ちはやめましょう。

 『カタン』は交渉と直接攻撃のゲームなので、特定の1人を勝たせまいと結託するとその1人はどうしようもなくなりやすいゲームといえます。

 これは『カタンの開拓者』が持つ構造的な問題なので、コンビ打ちをする人に原因があるかと言われると難しいです。でも基本的にはマナーのレベルでやらないほうが良いのは間違いないでしょう。

人によってはマウンティング行為に感じる

 マウンティングとは上下関係を意図的に作ろうとして、上の立場を取ろうとする行為のことです。言葉のやり取りにおいてもよくあります。

 率先してアドバイスをしてくる人って「アドバイスをしてやっている」なんて考えている人も少なくありません。自分も有益な情報提供をしていると思っている時期がありました。これは大きな間違いでした。

 

 中には指導が正しければ、多少過激な言い方をしてもかまわないと考えている方もいますね。これは絶対ダメです。パワーハラスメントになりかねません。

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正しい指導のためとはいえ、言葉は選ぼう!真似したらダメ、絶対!

そもそも人間に優劣はない

 マウンティングを取ろうとする人にありがちなのは、相手を下に置いて自分の優位を確保する考えです。これは自分に自信の無い人において顕著な考え方と言えます。

 

 そもそも人間関係って個人的な願望も大きいのですが、水平であるべきだと考えています。縦の関係は組織の管理のためにはある程度必要ですが、趣味の世界ぐらいでは縦の関係のない世界でいたいものです。

嫌われる要因にもなるし、お互い不幸になる

 何より望まれないアドバイスをしてそれがイヤなものだった場合、相手に嫌われます。これは僕の体験談をお話します。

過去の失敗談

 僕は北京都でマジック・ザ・ギャザリングを長いことプレイしてきました。10年のノウハウがあるので、正直北京都では上位のプレイヤーだったと思います。自分に自信がありました(一応賞金獲得歴もあるぐらいです)。

 他にも地元にはプレイヤーがたくさんました。で、観戦している時に「ここはこうしたほうがよかったな」と思うところがあれば、それを逐一指摘していました。言葉は選んでいたつもりですが、今思えば煙たがられていたことは間違いないでしょう。

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アドバイスが不要な場合な人に無理にアドバイスしても効果も見込みにくいです。

ガチ勢とカジュアル勢を一緒くたにしていた

 まあ、もちろん上を目指している人、向上心のある人はありがたがってくれました。このありがたがってくれる一定数がいるおかげで、カジュアルに楽しみたい人と、競技志向の人の違いに気づくことができなかったんですよね。

 結果どうなったかというと、カジュアル勢の人にはすっかり煙たい人扱いされるようになりました。ガチ・カジュアルの対立はよくある話ですが、自分がこの対立構造を作り上げる要因になってしまったと思うと悲しい失敗談です。

結果お互いに不幸になったといえます

 その結果些細な意見の食い違いから、相手の今までの鬱積した思いが爆発しました。酷い勘違いなので相手の方も大概なのですが、元々の根本的な原因を作っていたのは自分で間違いないと思います。

 結果として嫌われるだけに終わりました。しかも何か前向きなことをやる上で、必要な嫌われ方ではありません。明らかに地雷を自らふみに行った嫌われ方と言えます。こういう嫌われ方はよくありません。

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不必要な対立を生むことはお互いに不幸になるだけです。

多くの人に僕と同じ轍を踏んでほしくない

 今回のお話したい一番の趣旨はここです。失敗談をお話するほど恥を忍んでもお伝えしたかったことは、同じ轍を踏む人を1人でも減らしたいという思いから書きました。

 

 僕もついうっかり口出しするぐらいのレベルでアドバイスしてしまう人間でした。今では意志の力みたいなものでだいぶコントロールできるようになってきました。

 友人の不出来なデッキリストを見ても「ああ、いいんじゃない?」と言えるぐらいには無反応に慣れてきました。草薙龍瞬さんの『反応しない練習』を読んだ影響も小さくないですね。今では不必要な反応をやめることは大切なことだと学びました。

無関心な人間になってしまった?

 無関心と望まないアドバイスをしないことはイコールではありません。必要なアドバイスはどんどんしますし、マウンティングを取るような言い方にならないよう気を付けて行っています。

 あくまでも必要とされるアドバイスには答えるべきですし、そこまで答えないのは無関心というよりも、もはや意地悪の領域です。意地を張って「もう絶対、俺はアドバイスなんかしない!」みたいなものではないので、ご安心ください。

自覚のある人は明日から臨まれないアドバイスを減らしていこう

 いきなり今までついついやっていたものを0にすることは難しいです。悪い習慣というものは長い年月の積み重ねで出来上がってきています。それを一朝一夕で完璧に改善できたら、あなたはロボットの可能性があります(笑)。

 少しずつでいいので、この記事を読んで共感してくださった方は、明日から臨まれないアドバイスを一緒に止めていきませんか?

 

 長々と書きましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。

今日のまとめ

・望まれないアドバイスをする人はNHKの集金人みたいなもの。嫌われやすいです

初心者から自由にプレイする権利を奪ってしまわないよう細心の注意を払おう

・望まれないアドバイスはマウンティング行為と受け取られることも多々ある。

・不必要に相手に嫌われるだけの嫌われ方は損です。

1人でも多くの方が僕の過ちと同じ轍を踏まれないことを切に望みます。