大佐の遊び場

ボードゲーム、本、旅行、日々思うことなどを書き綴るブログです。

今更ながらの『マリオ64』初プレイの感想。

 9月中頃に発売された「スーパーマリオ3Dコレクション」を買いました。昔、次世代ハード戦争でプレイステーションセガサターンニンテンドー64の3機種で覇権を争っていた時期がありました。

 根っからのプレイステーション派で、任天堂離れしていた自分としては3Dのマリオシリーズは遊べずにいました。

f:id:macbeth_taisa:20201001060728j:plain

今回遊んだのは3Dマリオの元祖のマリオ64をプレイしました。

 今回はほぼ初プレイの僕がマリオ64をスター70個(最低ラインのクリア)で完走できたので、その感想をお話したいと思います。それでは参りましょう。

 【目次】

マリオ64について

 マリオ64ニンテンドー64のローンチ(同時発売)ソフトです。ニンテンドー64の看板タイトルの1つであり、今でも研究やタイムアタックなどのやり込みがされている間違いなく怪物タイトルの1つです。

青春時代に遊んだのは少しだけ

 ちなみに僕はマリオ64はほぼ初プレイです。実際には友達の家で少しだけ遊ばせてもらいましたが、まったく記憶にないレベルです。たぶんお城の中でうろちょろしていたのが中心だったのではないかと思います。そのレベルです(笑)。

 

 ちなみに3Dゲームは初心者ではなく『ジャンピングフラッシュ』や『クラッシュバンディクー』、『モンスターハンター』などまあまあ遊んでいます。初代の『モンスターハンター』のG級のラスボスをソロで倒せるぐらいの腕前はあります。

良いところ

3Dステージ探索の楽しみが凄い

 3Dステージを自由の探索できる楽しみがあります。ステージ選択マップであるお城を探検するだけでもう面白いです。これだけでマリオ64が非凡なゲームであることを、当時は感じさせてくれたでしょう。

 操作の自由度も高く、できるアクション数の多さはハードルが高く感じますが、慣れれば自在にマリオを動かせるようになります。

ステージ数が少ないことへの工夫で解消している

 このステージ数の少なさはボリュームの少なさを感じさせる要因でした。『マリオ64』ではスターを獲得という目的を1ステージあたり6個用意しました。同じステージで6通りの遊び方を用意したということですね。

 素直にこのアイデアは凄いと思います。このスター集めだけでかなりやり込めますからね。アクションゲームなのに長く遊べる作品に仕上がっています。

f:id:macbeth_taisa:20201001070325j:plain

簡単なスターから難しいスターまで、幅広くあります。
余談:当時の3Dゲームはステージ数が少なかった

 ステージ数がクッパステージを入れて18、入れなくて15というボリュームですね。当時はこんなものでした。

 『ジャンピングフラッシュ』は3ステージ×6ワールドなので18ステージですが、最終ステージがボスなので広い3Dステージを探索できるのは僅か12ステージぐらいです。

 『クラッシュバンディクー』はステージ数は多いのですが、3Dステージを自由に探索できる楽しみは少ないです。基本的には一本道に近いステージを行くので、ちょっと毛色が違いますね。

スター集めの自由度

 このゲームでは最終的ににクリアに70個のスターが必要ですが、かなりの個数を取りこぼしても達成可能な数字です。そのため、最低限度のクリアならどのステージのスターを切るかなどを悩むこともできます。これは明確に良い点ですね。

 

 難易度の高いスターはとことん獲得が難しいので、コンプリートを目指す人はすさまじいやり応えを感じられるでしょう。

 特に後半ステージの難易度の高いステージを無視することもできるゲーム性は、特筆に値します。足場の悪い後半ステージは別に攻略しなくても、クリアが目指せます。

悪いところ

滑落しやすい

 一番厄介な点です。本作のマリオはめちゃくちゃ滑ります。浮島の上で方向転換しようと思ったら滑り落ちた。着地時に勢い余って滑り落ちた。などなど枚挙に暇がありません。

 

 操作が慣れないうちは3キャラ分の坂道でもまっすぐ走るのが困難で、下手すればおちます。1キャラ分しかない板の上を歩くのは曲芸級に難しく感じます。

 あと斜面を走ると滑りモードに入りますので、足場の狭い隣が斜面のところとか鬼門ですね。そのまま落下死なんてよくあることです。

高所恐怖症には辛いゲーム性

 とにかく高いところを移動することが多いです。どのマップもほぼほぼ浮いている島がステージになっていて、マップの外周は落下死亡エリアになっていることが多いです。落ちたら底なしの奈落。プレイしていてイヤな汗をかいてしまいます。

 ところでこんな高所ばかりに挑むのにマリオはパラシュート無しで来るのだから、とんでもない自信家なんでしょうね(笑)。

f:id:macbeth_taisa:20201001070825p:plain

高所の断崖絶壁をいく「高い高いマウンテン」ステージ

落下即死

 正直好きになれない要素です。落下するとだいたい死亡でやり直しになります。クッパステージのような一本道のステージもです。中間ポイントなんて易しいものはないので、全て最初からやり直しのステージばかりです。

 体力バーがあるにはありますが、死因の大半は落下死なので意味があるのかと言われれば怪しいです。昔のマリオみたいに2ヒットで死亡とかでも、全然問題ないぐらいに体力制が機能しているかは怪しいです。

後半ステージの足場の悪さ

 大嫌いな要素です。後半ステージは明らかに、足場の悪いところを移動することが増えてきます。落下=即死なのでイヤな汗かきながらプレイすることになります。落ちると奈落+最初からやり直しなので悪い意味で緊張感が高いです。

 

 特に最終ステージはひどいですね。明らかにマリオを落とそうとする敵が多いです忍者龍剣伝かと思うほど)。火で焼かれるとマリオが制御困難になって落下しやすくなるのですが、火を使う敵や仕掛けが数多く登場します。

f:id:macbeth_taisa:20201001071613j:plain

SA〇UKEみたいなステージを抜けてようやくクッパ戦です。

やり直しのコストが安くはないゲーム性

 テレサの屋敷では落下すると地下まで叩き落され、地下から地上に登りまたチャレンジしないといけません。同様のことが他のステージの大半でも言えます。チャレンジする前の段階にリカバー(復帰)するだけでも結構手間がかかります。

 やり直しのためのコストが結構かかります。そのためシビアな足場移動のプレッシャーがかかり、悪循環に陥る可能性が高いです。イライラしたり集中力が切れたらプレイを中断することをお勧めします!

 前述の滑落のリスクが高いゲーム性と合わせると、初心者にはやや厳しいです。

総合的な評価

 結論からいくと「良作だが名作ではない」ぐらいだと思います。逆に言えば、今でも十分に遊ぶ価値のある作品なのは間違いないでしょう。

 

 当時としては革新的なゲームだったのは間違いありません。3D世界を自由に行き来できてゲームクリアルートを考案する楽しみがあります。易しいステージを中心に遊んでもスター70は達成可能な数字なので、無理なお題だと思ったら無視すればよいです。

 とはいえ、カメラワークの融通の利かなさ、滑りやすい操作性など上級者向けな要素もあり、全年齢向けの易しいゲームかと言われると疑問です。難易度は決して低くないですね。とはいえ後期スーパーファミコン任天堂作品をクリアできる人なら十分クリアできるレベルです。

 

 中でも凄いと思うのがステージボリュームが少ないことを補う、クエスト性のゲーム性ですね。これでステージ数が少ないのをごまかせる分もありますし、やり込み要素を用意できたのは凄い解決策だと思います。素晴らしいです。

f:id:macbeth_taisa:20201001071534j:plain

なんとかクリアできました。スター120個はやりません。

個人的に思う改善してほしいところ

1.やり直しの機会費用を安くする(ワープゾーンなどですぐ復帰可能にする)

2.歩行中は物理的に落下しない仕様にしてほしかった。

3.機数制の廃止(有効に機能しているか怪しい)。

4.一部ステージの開始時のやり直し位置の改善(城の変な位置に飛ばされる)

5.カメラワークの改善

6.落下死の演出の際にマリオがパラシュートを開いて落ちていくようにする

 

 この辺を改善するだけで、現代のゲームと比べても遜色ないぐらいの出来になるかと思います。

 そもそもの元々のゲームの出来が良いので、現代としてはと思う欠点はそこそこありますが、逆にこれだけの欠点で済んでいるのも3Dゲーム黎明期の作品としては凄いことではないかと思います。

今日のまとめ

マリオ64をクリアしたので評価してみました。

・ステージ数が少ないことの解決策は凄い良いアイデアです。

・攻略ルートを考える余地があるのは良いところです。

・滑落しやすいゲーム性と、やり直しの機会費用が高いのは難点。

・難易度は高いがやり応えはあります。スターコンプリートはかなり難しい。

 

以上です。読んで頂き、ありがとうございました。