大佐の遊び場

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昔のお笑いイベントの1回戦はひどかった話

 今日は毛色を変えて大昔の話をしたいと思います。時はさかのぼること14年前、僕がまだ20代前半の頃でした。友人に誘われてお笑いの一大イベントの「M1グランプリ」の1回戦を見に行ったときの話です。

 その時に思った事を今の価値観を踏まえた上で、書いていこうと思います。ダメなところから学ぼうという切り口で行きます。有益な内容をお話できると思うので、お楽しみください。それでは参りましょう。

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M-1グランプリは現代でも続く一大イベントですね。

 【目次】

大事な前提として繰り返し言います

 本記事の感想は2006年のモノです。現代のM-1の1回戦のクオリティはもっと上がっている可能性があります。この意見を現代の1回戦の感想だと受け止めないようご注意ください。

 M-1を見に行くまでのあらすじ

 僕個人は当時もお笑いにはさほど興味はありませんでした。しかし、友人がお笑いが好きなのと、「経験に時間とお金を払ってみる」か程度の気持ちで見に行ってみました。

 入場料は500円です。たった500円で1日見放題というと、すごく安く感じますよね。でも当時の僕は1日500円の背景に潜む理由に気付けるほど賢くはありませんでした。

 

 タイトルでネタバレしている通り、M1グランプリの1回戦は非常に退屈でした。現代はどうかはわかりませんが、当時の1回戦のレベルは相当低いです。どれぐらい低いのか具体的にお話していきます。

第一に思うことは「話が聞き取れない」

 これはガチです。何を話しているのか終始わからず、気が付いたら引っ込んでいったレベルの人が普通にいました。僕が行ったときはそういうレベルの人が結構いたように思います。

 

 これをもう少しわかりやすくいうと「聞き手を意識して話せていない」ということです。お笑いはまず第一前提として「話を聞いてもらう」、その次に「面白い話で笑いを取る」の段階を踏むと僕は考えます。

 この最初の入り口の段階で彼らは躓いているのです。面白いとか面白くないとかそういうレベルにすら達していないのです。テニスをするのにラケットを持ってこなかったレベルです。これではテニス(お笑い)をするどころの問題ではありません。

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聞き取ってもらえないことには、どんな面白い話をしても耳に入りません。

聞き手を意識して話すということの重要性

 これは我々も意識するべき問題点です。人生で生きていれば人に説明したり、話す機会はたくさんあります。聞き手を意識して話せているかは人生で非常に重要です。

 よく「オタクの早口」と揶揄されるように、話慣れていない人は聞き取りにくい話し方をしていることが往々にあります。

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聞き手目線で早口と情報整理が下手が組み合わさると悲惨なことになります。

 この聞き手を意識して話すスキルは「動画の投稿者」、「お笑い芸人」、「対面商売」、「他人への説明」などなど、様々な場面で活きるスキルです。

 もっと踏み込んだ言い方をすれば教え上手は「インストラクター」や「家庭教師」にセールストークが上手い人は「セールスマン」にと、お金になるスキルなんですね。

 話し方を訓練することは長い目で見て、無人島で暮らしていない限り高めておいて損ではないスキルです。

大切なのは早口で話さないことと相手に合わせたわかりやすい表現

 この2つが意識できるだけで明らかに説明や話の能力のレベルが上がります。分かりやすい説明については昨日力説したので、是非そちらをご覧ください。

macbeth-taisa.hatenadiary.org

 なので今日、注力するのはもう1方の早口に関してです。話は相手に聞き取ってもらえないことには意味を成しません。どんな名言を言おうが聞き取ってもらえなければ、「ふーん」の一言すら貰えないこともあります。

 昨日も申しましたが、コミュニケーションの本質は思っていることを伝えることです。聞き取ってもらえないことには、伝わることはありません。まずは聞き取りやすいペースで話すことを意識したいです。

早口の改善には自分の喋りを録音して聞こう!

 早口の改善には自分の喋りを録音したものを聞くのが有効です。この方法は喋りを上手くする上でかなり有効な手法なのでお勧めします。気付いた短所をメモして、改善しようとまた録音する。この繰り返しだけでもかなりの成長が見込めます。

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録音した自分の声を聴くと、何を改善すればよいのか見えてきやすいです。

あと単純に見せ場がわからない

 1回戦を見ていて他に思った事は「見せ場がわからないこと」です。これは第一の欠点である「話が聞き取れない」も関係していますが、どこが聞いてほしい見せ場なのか全くわからない方も居ましたね。

 観客目線で何が面白いと思って話したのかわからないまま、出番が終了と言う方もいました。これは相当にヤバイなと思ってみていました。

M1一回戦の総評

 結論からいうと「500円の価値はないと思います」。非常に安価で一日お笑いのイベントが楽しめるなんて思うと痛い目を見ます。この500円はどちらかというと社会学習とか、ダメな人から学ぶために払うコストという側面が強かったですね。

 そういう人には一度行ってみる価値はあろうかと思います。もちろん1回戦の基準がこのままなのかはわかりませんので、現代は大分良くなっている可能性はあります。

 

 まあ1日500円という値段設定から品質は推して知るべしでしたね。まあ人生の反面教師にはなったので、若いころの経験としては悪くなかったです。

 話を聞き取れないレベルの人に普通に遭遇するリスクがあるというのは知っておいて損はないかと思います。楽しめるとかいう以前の問題です。ダメな人から見て学ぶぐらいの気持ちで行くぐらいが、心の準備としては正しいなと思いました。

今日のまとめ

・本記事は2006年の感想なので現代はもっと質が向上している可能性があります。

・面白いとか以前にまず「話が聞き取れないレベル」の人が散見されました。

・話が聞かれないことには、どんな良い話・面白い話をしても無駄です。

・聞き手を意識して話す技術は、我々の実生活でも無人島で暮らさない限り有用です。

・今となっては貴重な反面教師・人生体験の1つと言える出来事でした。

 

 以上です。読んで下さり、ありがとうございました。