大佐の遊び場

ボードゲーム、本、旅行、日々思うことなどを書き綴るブログです。

大阪ボードゲーム会レポート

 今週末は本来ゲームマーケット大阪なのですが、コロナウイルス騒動で中止になりましたね。大阪に行くつもりをしていましたが、予定をキャンセルするのは勿体ないと思いました。

 そこで友人のやおきんさんと自身が主催するゲーム会がコロナウイルス騒動で中止になったSpookyさんの2名と遊べることになり、大阪天王寺ボードゲームカフェのキンケッドテイルさんにお邪魔してきました。

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画像は公式サイトからお借りしております。

 やおきんさんと昼食をすませ、いろいろ話した後にキンケッドテイルに移動。Spookyさんと合流します。

 今日は5名で集まる予定でした。少なくともSpookyさんの友人さんが来るまで一時間ほどあるとなので3名で時間を潰すことにします。

 以下遊んだゲームのレポートと簡単な感想です。

スターウォーズ クローンの攻撃 カードゲーム(ノミのサーカス)

 まずは気軽にノミのサーカスから開始します。3人ベストでオープニングゲームにふさわしいと思って選びました。

ざっくり解説

 カードをめくるか取るかの2択で悩むゲームなのですが、めくることにリスクがありその判断基準が初プレイの人にもわかりやすい傑作です。カジュアルな層にもめくる楽しみがあるので万人に勧められる傑作です。

スターウォーズ版について

 ちなみに今回遊んだ版はやおきんさん保有の「スターウォーズ クローンの攻撃 カードゲーム」というかなり特殊な版のものです。これは特殊カードが入っており、それを入れると他の版にないゲーム性が楽しめるようです。ですが普通にそれらを抜いて遊びました(この版の特殊ルールを入れると長時間になるみたいです)。

 この版固有の遊び方が気になる方はこちらをご覧ください。クニツィア神けがわさんのレポートです。https://www.gamers-jp.com/playgame/archives/000909.html#starwars

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スターウォーズ版のノミのサーカス。原作に登場するキャラクターが描かれています。

プレイ記録とちょっとした意見

 個人的には人数分の回数を遊んでスタートプレイヤーを1回ずつ担当するやり方が好みです。こうすることでスタート手番の有利不利(後手は手番数が損する可能性がある)を是正できるので、特に3人なら強くお勧めします。

 たぶん1,2,3位を一回ずつキレイにとった記憶。3人だとゲームが長引かない限りは上がりゲーなので、10種類そろえた人が概ね勝っている印象でした。

 

チグリス&ユーフラテス

 クニツィアの国家運営ゲーム。4種類のリーダーとタイルを使って様々な国家情勢を作り上げることに成功した奇跡の一作といってよいゲームだと思います。

 これに関しては攻略記事を書いた身としては良い成績を残したいものです(笑)。攻略記事はこちらhttps://macbeth-taisa.hatenadiary.org/entry/2020/02/14/210617

超ざっくり解説

 4種類のリーダーをうまく使って4種類ある得点を均等に取るゲームです。リーダーや国をめぐって、戦争や内乱などがあり覇権争いや利害の絡み合いが特殊で面白いです。かなりゲーム上級者向けです。

プレイ記録

 序盤からボード南側が3つの国が乱立してごちゃごちゃし始めます。Spookyさんの友人のモトさんが開幕3~4ターン目にいきなり戦争を仕掛けてきます。これが波乱の幕開けでした。

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いきなり開戦。長いチグユー歴でなかなかない展開。

 開幕すぐに戦争を仕掛けるという発想はなかったので驚きましたが、たしかに国家が小さいうちに戦争を仕掛けたほうがリスクは少ないとは思いました。新たな知見を得た気分です。

 

 その後もボード南側は戦争が繰り返され治安は最悪でした。確実に紛争地区でしたね(笑)。Spookyさんは北側ですくすく平和に国を育てていく上に財宝を4つほど獲得し、モニュメントまで建造し始めます。彼は確実にブルーオーシャン戦略でした。

 こりゃ勝てないなと思い始めるも平均7点で終われそうな流れを感じ取ってタイルディスカードしてゲーム終了を早めました。4人での7点は運が良ければ勝てるラインなのでまあ悪くない手だと思いました。

 しかし、今思えば悪手だと思います。理由は後述します。

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南側は国家情勢が入り組んだ紛争地区でした。住みたくはないですね(笑)。

 ちなみに壺プレイヤーが僕です。激戦地区の南側に陣取りながら戦争で勝ち続けてきた生き残りでした。結果は1点差で2位でした。Spookyさん強し。

今回思うプレイミスなど

 とはいえたくさんの戦争で勝ち残り続けて、国を死守しての2位なので個人的には1位級に価値ある2位だったと思います。いくつかミスはあったけど、このゲームはとても難しいのでノーミスで完走すること自体が難しいとは思います。

 一番2位に甘んじてしまった理由は明確なビジョンを持って1位を目指さなかったことだと思います。争わずに平均7点で逃げ切りという発想が2位の考え方だったと思います。小奇麗に終わろうとする気持ちが生んだある意味必然の2位だったと思います。

 やはり最後に大戦争を負けても良いので仕掛けるべきでした。負けても順位が下がるわけでもないのでやり得だったと思います。戦争を過剰に恐れるとこのゲームは勝てませんね。

メンバーズオンリー

 モトさんがあと1時間ほどで終わるゲームだけ遊んで帰られるということで、ちょうど良いなと思いチョイスしました。結構希少なゲームですが、僕は希少なゲームを結構持っているのでゲストに楽しんでもらおうと今回持ち込んだのがコレです。

 そこそこしっかりめの解説

 テーマとしては「英国の秘密クラブの入会権を賭けて、各々が賭けの手腕を競う」というものです。予想の速さと正確さを競うゲームです。雰囲気にあったシステムをしていると思います。クニツィアにしてはテーマとシステムが合致している方だと思います(誉め言葉)。

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画像はPlay:gameから借りました。ここらで写真が1枚あると良いと思ったので。

 ゲームはいくつかのラウンドに分かれているのですが、各ラウンド事に時間経過とともに情報が開示されていく中、最終結果を予想するゲームです。

 要は「待てば待つほど情報が明らかになっていく」のですが、良い予想は早いもの勝ちなので「早く正確に予想をすること」が求められます。この絶妙で分かりやすい悩ましさが売りです。

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冗談抜きでこのセリフが似合うゲームです。勝つには早く正確な予想をすることです。

今回のプレイ記録

 今回のプレイ自体はやおきんさんが序盤は大きくリードし、終了条件のトリガーも彼の手に握られている状態でした。

 ビッグベン(緑)の予想で5点以上の人が出るとゲーム終了の中、やおきんさんは緑4以下と5以上のどっちにも賭けて、どう転んでもゲームを終了させて逃げ切る手を打ちます。

 このラウンドでのゲーム終了がほぼ確定したので、僕は勝利の道を狙って半ば捨て身の賭けを決意します。今日の僕はとても運が良く、これがほとんど全部当たりました!

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青20点(僕)、緑19点(やおきんさん)、黒18点(Spookyさん)の上位3名は大接戦。

 結果はギリギリ1点差で逆転して勝てました。勝因があれば最終ラウンドだと割り切って思い切って勝てるよう賭けてほぼ全部通ったのが勝因でした。たまたまですね。

 このゲームは1ラウンドで1カテゴリの得点上限の10点をたたき出すこともあるぐらい、ハマると大量得点できるので大当たりすると本当に気持ちいいです。

グレンモア

 ここでやおきんさんとSpookyさんは「グレンモア2」を遊ぼうと大きな箱を持ち込みます。大きな箱にたくさんの拡張。見るからに複雑そうなゲームです。

 説明を聞いていてもどうやればよいのかさっぱりわからず、2人にお願いして要素を減らして元祖グレンモアに近い形で遊んでもらうことにしました。申し訳ない。

超ざっくり解説

 ざっくりいうと拡大再生産のゲームでこんな感じです。

 資源を生産→資源の生産設備を買う→さらなる資源生産→余った資源を得点にする

 これをタイルの奪い合いや絶妙な配置制限の中で上手く行うゲーム。そう思っておけばだいたい問題ないかと思います。

プレイ記録

 今回は2人が初めてで熟練者のSpookyさんと遊ぶ形になりました。熟練の方が入っているので処理や配置制限など人間が判断しないといけない、やや複雑な箇所は彼がしっかり判断してくれるので安心です。熟練者とゲームをするとゲームのルール間違いや手続き間違いが少なくなるのは魅力だと思います。

 今回はよくわからないので序盤は資源設備を多めに購入し、タイルの数は気にせずどんどん取っていきます。資源王国を作るぐらいの勢いで考え無しに取っていきます。

 中盤以降を資源を点数にする設備を生産能力にモノを言わせて貪欲に獲得して起動していきます。すごい雑な戦い方だと思います(笑)。

 

 対してSpookyさんは獲得する生産能力に無駄がなく、配置も生産と得点変換が同時に行えるよう効率的な配置をしていました。さすがは熟練者です。

 やおきんさんは、終始お金と資源に困っていた様子でした。手番終了時にはいつも何も持たず、宵越しの金を持たないプレイだったと記憶しています。

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僕の王国の最終形。資源と点数がたっぷりあって気持ちよかったです(笑)。

 結果はわずかな差でSpookyさんに勝って1位でした。要所要所で彼のアドバイスをもらっていたのと上家のやおきんさんが資源不足で良いタイルを取れずにほぼフリーパスで取らせてくれていたことが勝因でしょう。要は流れが良かったのが勝因でしょう。

ざっくり感想

 人数によるタイル枚数の調整がないのでうっかり多人数でプレイしてはいけない(笑)。実質2~3人用。うまくタイルを起動して資源を稼ぐのは気持ちいいです。

キング・イズ・デッド(シャムの王)

 最後に遊んだのは「キング・イズ・デッド」(シャムの王)でした。「シャムの王」は過去2回プレイしたことがあったので少し気乗りしませんでしたが、やおきんさんがこれが大好きということで好きな人とのプレイは何か発見があるかもとプレイしてみることにしました。

ざっくり解説

 2~3人の地域ごとの3派閥の最大会派争いゲーム(エリアマジョリティ)です。初期配置以外に運はなく、全員8手の共通のアクションをどのタイミングで切るかで覇権争いに介入していきます。

 ユニークなのが応援したい派閥の戦力を支持表明する時に、盤面から引っ張ってこないといけないことです。これにより支援した勢力を弱体化させてしまうのです。なんともこう、もどかしいというかむず痒いシステムになっています。

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どっちかというと「遊戯」より「競技」感の強いゲームだと思いました。

プレイ記録

 いきなり全員何をして良いのかわからず、凄く真面目なゲームの雰囲気に圧倒され会話は少なくなります。超大真面目なゲームなので、Spookyさんは逆にこの雰囲気で笑ってしまいそうになるとのこと(笑)。

 序盤は武力介入を避け「見」に徹します。中盤から本格的に介入しようともくろみますが、いざ介入すると勢力図はかなりダイナミックに動きます。

 なので、相手に先に動かせるのが大事かなとも思いました。「よく敵を動かすものが勝利する」といった感じに僕は感じました。

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結局覇権を取ったのは青勢力。青キューブは2位なので2位確定の手でした。

 最終的に終盤にどうあっても勝利不能なことが判明。仕方ないので、順位を繰り上げるだけの手を打って終了。またしても2位でした。Spookyさんが青キューブ5個で1位でした。

かんたんな感想 

 2~3人で遊ぶ初期配置以外運のないゲーム。1時間弱ほどの時間でトータル8回しかアクション出来ないのはゲームとしてやや面白みに欠くと思います。ユニークなシステムはしているが、それが面白く機能しているかといわれると別な気がしました。

終わりに

 

 久しぶりにボードゲームを1日遊んだので満足しました。キンケッドさんはPayPayにも対応しているとのことなので、みなさんPayPayで決済しましょう(笑)。

 とても良かったです。また大阪の天王寺でゲーム会するなら参加したいです。